KONICA HEXAR GOLD 120year limited edition

KONICA HEXAR GOLD 120year limited editionは、コニカ(現コニカミノルタ)が創業120周年を迎えた記念に制作された限定モデルであり、その全てがゴールドカラーのボディに仕上がっています。

KONICA HEXAR GOLD 120th Anniversary Limited Editionは、コニカが1993年に創業120周年を記念して製造した、35mmフィルム用高級AFコンパクトカメラ「HEXAR」の特別限定モデルです。

通常のHEXARをベースにしながら、外装には24Kゴールドプレーティングを施し、専用の木製プレゼンテーションケースなどを組み合わせた豪華仕様。

製造数は、

わずか500台。

現在では通常版HEXARとは別次元の希少性を持つコレクターズモデルです。実際にLeitz Photographica Auctionへ出品された個体でも、1993年製・限定500台・24Kゴールドプレーティングであることが確認されています。

しかし重要なのは、

「金色だから珍しいだけのカメラ」ではない

ということです。

ベースとなったKonica Hexar自体が、

35mm F2の大口径単焦点レンズ。

オートフォーカス。

プログラムAE。

絞り優先AE。

マニュアル露出。

スポット測光。

自動フィルム給送。

そして有名なSilent Mode。

などを備えた、1990年代を代表するプレミアムコンパクトカメラのひとつです。

目次

KONICA HEXAR GOLDとは

HEXAR GOLDは1993年に登場しました。

1993年という年には、コニカ創業120周年を記念して複数の特別仕様HEXARが製造されています。

代表的なのが、

HEXAR Classic

と、

HEXAR Gold

です。

HEXAR Classicはシルバー系クローム仕上げで2,000台。

一方HEXAR Goldは、

500台。

というさらに少ない限定生産でした。

そのため現在では通常版はもちろん、Classic以上にGoldを見かける機会は少なくなっています。

なぜ「120周年」なのか

コニカの歴史は1873年に始まります。

現在のコニカミノルタ公式沿革によれば、杉浦六三郎が1873年、東京・麹町の小西屋六兵衛店で石版・写真器材の取り扱いを始めたことが、後のコニカ株式会社の創業とされています。

1873年。

↓

1993年。

ちょうど、

120年。

です。

したがってHEXAR GOLDは、単なる製品発売記念モデルではありません。

コニカという企業そのものの創業120周年記念モデル。

です。

日本の写真産業史そのものを背負った記念モデル

コニカは単なるカメラメーカーではありませんでした。

写真材料。

フィルム。

カメラ。

現像。

画像技術。

と写真産業全体へ深く関わった企業です。

コニカミノルタ公式史では、1873年の写真材料販売開始に続き、1903年には日本初のブランド付きカメラ、1929年には自社製写真フィルムを発売した歴史が紹介されています。

つまり1993年の120周年は、

日本の写真産業そのものの長い歴史を記念する節目

でもありました。

そこで選ばれたカメラがHEXAR。

なかなか象徴的です。

外装は24Kゴールドプレーティング

HEXAR GOLD最大の特徴。

もちろん、

金。

です。

Leitz Photographica Auctionでは、複数の実機が、

24K gold plating

として記録されています。

単にゴールドカラーの塗装をしただけではありません。

24金を使った金メッキ仕様です。

ギラギラした金ではなく落ち着いた仕上げ

HEXAR GOLDは、派手な鏡面金ピカカメラというより、やや落ち着いたバー二ッシュ系のゴールド仕上げとして紹介されることがあります。

Gold Hexarについてまとめた資料でも、一般的な記念金色カメラで見られる非常に光沢の強い仕上げではなく、比較的落ち着いたゴールド仕上げだったことが記録されています。

もちろん、

金色のカメラ。

なので目立ちます。

しかし悪趣味寸前までギラギラさせるのではなく、HEXAR自体のシンプルな形を生かした仕上げです。

シリアル番号はEG系

現存するGoldの実例を見ると、

EG0000278。

EG0000306。

など、

EGから始まるシリアル番号

が確認できます。

限定500台という情報と合わせれば、中古でGoldを確認する際にはシリアル番号も重要な判別材料になります。

ただし、

「EGなら何でも必ずGold」

という単純判定だけに頼るより、外装・プレート・付属品・製造番号などを総合的に確認したほうが安全です。

専用木製ケースまで用意された

Goldはカメラだけ特別だったわけではありません。

Leitz Auctionの出品例では、

  • 木製プレゼンテーションボックス
  • キャップ
  • ストラップ
  • ソフトポーチ
  • 取扱説明書
  • 品質証明書
  • メーカー外箱

まで揃ったセットが確認されています。

内部を赤系の布で仕上げた豪華な木箱で、「Konica’s 120th Anniversary」と記されたパッケージも知られています。

完全に、

撮影用品というより記念品。

です。

完品価値が非常に大きい

通常の中古カメラなら、

本体が正常。

レンズがきれい。

シャッター動作。

これでかなり満足できます。

しかしHEXAR GOLDでは話が違います。

500台限定。

創業120周年。

専用ケース。

証明書。

外箱。

このため、

付属品の有無がコレクション価値へ直結します。

本体だけのGold。

木箱付きGold。

保証・証明書まで揃ったGold。

では市場評価が大きく異なる可能性があります。

実際、Leitz Auctionでも付属品が詳細に記録されています。

ベースはKonica Hexar

ではカメラとしては何なのか。

ベースは、

Konica Hexar。

現在では区別のため、

Hexar AF

と呼ばれることも多いモデルです。

1992年に登場した、固定35mm F2レンズ付きAFカメラです。

外観はレンジファインダーカメラのように見えます。

しかし、

レンジファインダーではありません。

AFカメラです。

HEXAR RFとも別物

ここは中古検索で猛烈に重要です。

後に、

Konica Hexar RF

というカメラも登場します。

こちらはレンズ交換式レンジファインダーカメラ。

今回のGoldは、

固定35mm F2レンズ付きAFコンパクトHEXAR

です。

したがって、

HEXAR GOLD
→ 固定35mm F2
→ AF

HEXAR RF
→ 交換レンズ式
→ レンジファインダー

です。

名前は似ていますが、まったく別のシステムです。

レンズはHEXAR 35mm F2

Goldの心臓部は、

HEXAR 35mm F2。

レンズ構成は、

6群7枚。

絞りはF2~F22。

最短撮影距離は約0.6mです。

このレンズこそHEXARが現在でも高く評価される最大の理由のひとつです。

35mmという万能焦点距離

35mm判で35mmは、

広角すぎない。

標準すぎない。

非常に使いやすい焦点距離です。

街。

旅行。

人物。

風景。

店内。

日常。

ほとんど何でも撮影できます。

50mmより周囲の状況を入れやすく、28mmほどパースが強くありません。

スナップカメラとして非常に合理的です。

開放F2

そして、

F2。

明るい。

夜。

室内。

夕方。

被写界深度を浅くした人物撮影。

と幅広く対応できます。

しかしHEXARには一つ巨大な弱点があります。

それが後述する、

最高シャッター速度1/250秒。

です。

HEXARレンズは6群7枚

HEXAR 35mm F2は6群7枚。

その光学構成はXenotar型に近いと説明されることが多く、1950年代のW-NIKKOR 35mm F1.8との関係を指摘する資料もあります。

また描写についてLeica Summicron 35mmと比較されることもあります。

ただし、

「Summicronそのものをコピーしたレンズ」

と単純に断定するのは避けたほうがよいでしょう。

HEXARにはHEXARとしての設計と画像特性があります。

むしろカメラごとレンズを買う感覚

交換レンズではありません。

35mm F2はボディへ完全固定されています。

つまり、

レンズが欲しい。

↓

カメラごと買う。

です。

このレンズの評価が高いため、現在の中古市場でもHEXAR本体そのものに人気があります。

Goldではさらに、

その人気レンズ。

+限定外装。

+500台。

です。

AF方式

HEXARはAFカメラです。

ファインダー中央のAFエリアへ被写体を合わせてピントを取ります。

フォーカスロックも可能。

距離情報はカメラ上面などで確認できます。

資料ではAFについて、アクティブ赤外線方式を用い、多段階に制御されたフォーカス機構を備えることが紹介されています。

レンジファインダー風だがRFではない

外見。

35mm F2。

ブライトフレーム風ファインダー。

このため、

「AF Leicaみたいなカメラ」

と表現されることがあります。

しかし内部構造は別。

距離計二重像を重ねるレンジファインダーではありません。

ファインダーを覗いて、

AFエリアへ合わせる。

↓

シャッター半押し。

↓

AF。

↓

撮影。

です。

最短撮影距離0.6m

最短撮影距離は、

約0.6m。

35mm F2スナップカメラとしてはかなり実用的。

テーブル上の小物。

人物。

料理。

などにもある程度近づけます。

ただし本格マクロではありません。

ファインダーは自動パララックス補正

ファインダーは逆ガリレオ式。

ブライトフレームを持ち、撮影距離に応じてパララックスや画角補正を行う構造になっています。

近距離になるほど、

レンズが実際に写す範囲

と

ファインダーから見える範囲

の差が大きくなります。

そこでフレーム表示を動かして補正します。

固定レンズ機だからこそ、35mm専用に最適化できます。

露出モードはP・A・M

HEXARは単純な全自動コンパクトではありません。

露出モードは、

P:プログラムAE

A:絞り優先AE

M:マニュアル

です。

つまりF2レンズを、

「カメラが勝手に使う」

だけではなく、

撮影者自身が絞り値を選んで撮影できます。

F2を自分で選べる

Aモード。

F2。

AF。

撮影。

という使い方ができます。

人物撮影。

夜間。

背景をぼかしたい。

などで非常に便利。

これが単なる高級オートコンパクトとHEXARの大きな違いです。

マニュアル露出にも対応

Mモードもあります。

撮影者自身がシャッター速度と絞りを設定できます。

さらにMモードでは測光範囲がより狭いスポット系測光へ切り替わる仕様も知られています。

そのため、

「何でもカメラ任せ」

ではなく、かなり本格的な露出操作ができます。

測光はSPD

HEXARの測光はSPD受光素子を使用。

通常時には比較的広い範囲を測る中央重点系。

Mモードでは狭いスポット測光系として利用されます。

カメラはコンパクト。

しかし露出制御は写真好き向け。

これがHEXARの性格です。

最大の弱点は最高1/250秒

HEXARを語ると絶対に出てくる問題。

最高シャッター速度1/250秒。

です。

35mm F2。

晴天。

ISO400。

開放F2。

となれば完全に明るすぎます。

F2レンズなのに昼間F2が使いにくい

これが猛烈にもどかしい。

高性能35mm F2レンズ。

↓

「開放で撮るぞ!」

↓

真夏の晴天。

↓

カメラ
「1/250までしかありません。」

🤣

つまり昼間に開放を積極的に使いたいなら、

ISO50。

ISO100。

NDフィルター。

などを考える必要があります。

なぜ1/250秒なのか

HEXARはレンズシャッターを採用します。

コンパクト。

静音。

フラッシュ同調。

などのメリットがありますが、最高速度では高速フォーカルプレーンシャッター式カメラに及びません。

EOS-1の1/8000秒。

↓

HEXAR Gold 1/250秒。

同じ時代でも目的が違います。

HEXARは、

静かに撮ること

を猛烈に重視しました。

シャッター速度範囲は30秒~1/250秒

電子制御レンズシャッターで、

おおむね、

30秒~1/250秒

をカバー。

さらに長時間露光用Tも利用できます。

最高速度は遅い。

その代わり低速側はかなり長い。

三脚を使用すれば夜景や長時間露光にも対応できます。

レンズシャッターだからフラッシュ全速同調

レンズシャッターのメリット。

フラッシュ。

A/Mモードなどでは最高1/250秒まで含め全速同調できます。

日中フラッシュ。

人物。

逆光補助光。

などで便利。

フォーカルプレーン式一眼レフとは違う強みです。

専用HX-14フラッシュ

HEXARには、

HX-14

という専用フラッシュが用意されました。

ガイドナンバー14クラスの小型フラッシュです。

Goldの完全なコレクターセットを探す場合、カメラ本体と木箱だけでなく、こうした当時アクセサリーとの組み合わせも面白いところです。

そして伝説のSilent Mode

HEXARを語るなら、

Silent Mode。

を外せません。

通常でも比較的静かなカメラですが、Silent ModeではAFやフィルム送りなどの動作速度を抑え、さらに作動音を小さくします。

通称、

Stealth Mode。

とも呼ばれます。

「シャッターだけ静か」ではない

重要です。

Silent Modeだから、

シャッターそのものが別シャッターになる

わけではありません。

静音化の大きな部分は、

AF。

フィルム送り。

シャッターコッキング。

巻き戻し。

などモーター駆動系の制御です。

もともとのレンズシャッター自体も静か。

そこへモーター動作をゆっくりさせる。

だから猛烈に静かになります。

写真を撮ったか分からないくらい静か

当時からSilent Modeの静かさは高く評価されていました。

資料によってはLeicaのレンジファインダーより静かだと評されるほどです。

結婚式。

式典。

教会。

舞台。

街中スナップ。

など、

撮影音を目立たせたくない場面

で大きな武器になります。

Goldはこの「静かなHEXAR」を豪華にしたモデル

ここが面白い。

ゴールドカメラ。

普通なら、

「俺を見ろ!」

という存在感があります。

しかし中身は、

「誰にも気づかれず撮りたい。」

というSilent HEXAR。

🤣

外観と機能の思想が真逆。

金ピカなのにステルス。

これがGoldの面白さです。

フィルム送りは完全自動

フィルムを装填。

↓

裏蓋を閉める。

↓

自動ローディング。

撮影。

↓

自動巻き上げ。

最後まで撮る。

↓

自動巻き戻し。

です。

機械式レンジファインダーのような巻き上げレバーはありません。

かなり現代的な撮影感覚です。

フィルム先端を残すことも可能

HEXARでは巻き戻し終盤に一時停止し、操作によってフィルムリーダーをパトローネ外へ残した状態で取り出すことも可能です。

自家現像。

途中交換。

フィルム管理。

などをするユーザーには便利な機能です。

DXと手動ISO設定

フィルム感度はDXコードを読み取れます。

さらに手動設定も可能。

資料では手動ISO6~6400まで対応します。

DXコードのない古いフィルム。

増感。

減感。

独自感度設定。

にも対応できます。

電源は2CR5

使用電池は、

2CR5・6Vリチウム電池。

現在でも比較的入手しやすい規格です。

水銀電池のような代替電圧問題はありません。

しかしHEXARは、

AF。

電子シャッター。

測光。

巻き上げ。

巻き戻し。

すべて電子制御。

したがって、

電池がなければ基本的にただの金色の箱。

です。

Goldだから中身まで機械式になるわけではない

限定500台。

24金。

120周年。

木箱。

というクラシックな雰囲気ですが、中身は1990年代電子カメラ。

これは中古購入で非常に重要です。

電子回路が死んだ。

モーターが死んだ。

AFが死んだ。

↓

金メッキは正常。

↓

でも撮影不能。

ということが起こります。

中古Goldでは「外観」以上に動作確認が重要

Goldはコレクション価値が非常に高いモデルです。

そのため未使用に近い個体も存在します。

しかし、

使われていない=完全に健康

とは限りません。

電子カメラは長期保管でも、

コンデンサー。

接点。

配線。

モーター。

電子基板。

などが劣化する可能性があります。

実際、通常HEXARではコンデンサー液漏れによって基板へダメージが生じた修理例も報告されています。

Goldだから例外ではありません。

「美品だから動く」は危険

木箱。

証明書。

本体。

傷なし。

完璧。

でも、

電源入らない。

では実用品としては困ります。

逆に、

外装に多少使用感。

でも電子系完全正常。

なら実写機として価値があります。

Goldでは、

コレクター価値

と

カメラ実用価値

を分けて評価する必要があります。

まず電源を確認

2CR5を入れる。

↓

正常に電源ON。

↓

LCD表示。

↓

AF。

↓

シャッター。

↓

フィルム送り。

この一連の動作を確認します。

電源投入時に表示がおかしい。

不安定。

途中で落ちる。

という個体は要注意です。

AF確認

近距離。

↓

遠景。

↓

近距離。

と何度かフォーカスさせます。

毎回正常に合焦するか。

フォーカスロックできるか。

異音がないか。

を確認します。

HEXARはレンジファインダーではないため、

AF不動になったらカメラの最大の利便性を失います。

35mm F2レンズをチェック

限定Goldでもレンズは実用品です。

確認したいのは、

  • カビ
  • クモリ
  • 拭き傷
  • コーティング
  • 油
  • 前玉
  • 後玉
  • 内蔵フード

など。

特にGoldは長期間木箱へ収納されていた個体も考えられます。

保管環境が湿気ていれば、未使用でも光学系に問題が出る可能性があります。

内蔵フードを確認

HEXAR 35mm F2には引き出し式の内蔵フードがあります。

中古では、

スムーズに伸縮するか。

曲がっていないか。

ガタつかないか。

確認しましょう。

固定レンズなので、前部へ強い衝撃が入った個体ではAFや光学系にも影響している可能性があります。

最高1/250秒まで確認

高速側。

1/250秒。

低速側。

1秒。

さらに長秒。

それぞれでシャッター動作が変わるか確認します。

電子シャッターなので音だけで精度を完全判定することはできません。

可能なら実写。

理想はシャッターテスター済みです。

絞り動作

F2。

F4。

F8。

F16。

F22。

と設定し、正常に露出制御されるか確認したいところです。

HEXARではレンズの絞りもカメラ制御の一部。

電子系の不調が露出へ影響する可能性があります。

Silent Modeも確認

Goldを買うならぜひ確認したい。

Silent Mode。

通常モードで一枚。

↓

Silent Mode。

↓

一枚。

フィルム送りやAFの作動音が明らかに静かになるか確認します。

120周年GoldなのにSilent Mode死亡。

ちょっと悲しい。

ただしフィルムなしでは確認しにくい部分もある

Silent Mode最大の特徴はフィルム給送音の低減です。

そのため本格的にチェックするならダミーフィルムや実フィルムを通したほうが分かりやすいでしょう。

フィルムローディング。

撮影。

送り。

巻き戻し。

まで一連の動作をテストできれば理想です。

液晶表示

上面LCDにも注意。

セグメント欠け。

液漏れ。

表示が薄い。

特定数字が見えない。

などを確認します。

HEXARは、

モード。

シャッター。

フレーム番号。

その他の設定。

をLCDで確認するため、表示不良は操作性へ直結します。

ファインダー

ファインダー内の、

クモリ。

カビ。

フレーム表示。

AF表示。

パララックス補正。

などを確認します。

HEXARのファインダーは撮影レンズを通して見る一眼レフ式ではありません。

レンズがきれいでもファインダーだけ曇っていることがあります。

24金外装は磨きすぎない

Gold特有の注意点。

磨かない。

特に研磨剤。

金属磨き。

コンパウンド。

は避けたほうがよいでしょう。

24金メッキは母材そのものが金ではありません。

つまり強く研磨すれば、

金を削ります。

汚れを落としたい場合も、コレクターズモデルでは慎重な方法を取るべきです。

擦れは通常HEXAR以上に重要

ブラックHEXARなら角の擦れも、

「実用品だからまあいいか」

で済みます。

Gold。

限定500。

↓

角ハゲ。

↓

金メッキ消失。

コレクション価値への影響が大きくなります。

特に、

底部。

角。

ストラップ金具周辺。

シャッターボタン周辺。

を確認しましょう。

木箱の状態まで商品価値

専用木箱も、

傷。

打痕。

ヒンジ。

内張り。

変色。

カビ。

匂い。

を確認したいところです。

Goldの場合、

箱もカメラの一部。

くらいに考えたほうがよいでしょう。

証明書・取説・外箱

Leitz Auctionの完品例では、

取扱説明書。

品質証明書。

メーカー箱。

までセットになっています。

現在コレクション目的で購入するなら、

本体だけの価格。

↓

完品価格。

が大きく異なる可能性があります。

写真を撮るだけなら不要。

資産性・コレクション性を考えるなら重要。

目的によって判断が変わります。

Goldは本当に500台なのか

複数のカメラ資料とLeitz Auctionで、

500台

と一致しています。

したがって極めて少数生産であることは確度が高いといえます。

Classicが2,000台とされるのに対し、Goldはその4分の1。

希少性はかなり高いモデルです。

GoldとClassicを混同しない

120周年モデルにはClassicもあります。

整理すると、

HEXAR Classic

  • 1993年
  • 120周年記念
  • シルバー/クローム系
  • 約2,000台
  • 上面に120周年を示す刻印
  • 特別パッケージ

HEXAR Gold

  • 1993年
  • 120周年記念
  • 24Kゴールドプレーティング
  • 約500台
  • 専用木製ケース

です。

Goldを単に、

「Classicの金色版」

とだけ説明すると、その希少性やパッケージの違いを落としてしまいます。

Rhodium/Titanium系とも区別

HEXARにはほかにも、

ブラック。

Silver。

Rhodium系。

Titanium表記を伴う市場向け仕様。

など複数の仕上げが知られています。

中古販売では名称が混乱する場合があります。

特に色名だけを見て、

Gold。

Titanium。

Rhodium。

を同一モデル扱いしないこと。

120周年Goldなら、

1993年・24K・500台

という情報まで確認したいところです。

1997年のHEXAR Silverとも違う

後期には、

HEXAR Silver

が登場します。

こちらは1997年の通常ライン後期モデル。

追加機能を持つ一方、Silent Modeが工場出荷状態で無効化された仕様として知られています。

つまり、

Gold
→ 1993限定記念機

Silver
→ 1997通常後期型

です。

シルバーだからClassic。

金じゃないから通常。

と色だけで判断すると混乱します。

Goldにオートブラケティングがあるか?

資料上、120周年Classicにはオートブラケティング機能があることが比較的明確に記録されています。

Goldについても同機能を持つ可能性を示す二次資料がありますが、資料間で情報が揃っていません。

したがってGoldについては、

個体・説明書・実機メニューで確認する

のが安全です。

限定モデルだからといって、Classicの追加機能をそのままGoldへ当てはめるのは避けたほうがよいでしょう。

レアだから撮らない?

Gold所有者最大の悩み。

使うのか。

です。

500台。

24K。

木箱。

↓

傷付けたくない。

当然です。

しかし中身はHEXAR。

35mm F2。

Silent Mode。

AF。

Aモード。

スポット測光。

↓

撮りたくなる。

🤣

究極の葛藤です。

実写機としては通常HEXARと同じ魅力

Goldだから写りが豪華になるわけではありません。

金メッキが光を集めて1段明るくなる。

ありません。

通常HEXARと同じ、

35mm F2 HEXARレンズ

の魅力を楽しむカメラです。

写りを目的にするだけなら、通常ブラックHEXARを選ぶほうが圧倒的に気楽です。

Goldを実用品にする贅沢

一方、

Goldを普通に街へ持ち出して撮る。

これは究極に贅沢。

カメラ好きなら、

「あれ……HEXAR……金?」

となります。

ただしSilent Modeで撮れば、

カメラは目立つ。

撮影音は目立たない。

という矛盾が発生します。

最高1/250秒問題への対策

Goldを実写するならここも重要。

35mm F2を昼間開放で使いたい場合、

ISO100フィルム。

あるいはISO50。

さらに必要なら、

NDフィルター

を使う方法があります。

HEXARにはフィルター装着時、近距離でレンズ動作との干渉へ注意が必要というユーザー資料もあるため、フィルターの厚みや装着方法は確認したいところです。

夜の街との相性は抜群

むしろHEXARが本領を発揮するのは、

夕方。

夜。

室内。

路地。

バー。

イベント。

など。

F2。

Silent Mode。

35mm。

この組み合わせは非常に魅力的です。

ISO400フィルム。

F2。

静かなAF。

静かなフィルム送り。

被写体へ大きなプレッシャーを与えず撮影できます。

「プレミアムコンパクト」として異端

1990年代には、

Contax T2。

Nikon 35Ti。

Minolta TC-1。

Ricoh GR1。

など、高級コンパクトカメラが登場します。

HEXARもこのカテゴリーに入れられることがあります。

しかし、

サイズはそれらより大きめ。

35mm F2。

A/Mモード。

Silent Mode。

という独自性があります。

ポケットサイズ最優先というより、

高性能35mmレンズを静かにAFで使うためのカメラ

という性格です。

Contax T2との違い

CONTAX T2は38mm F2.8 Sonnar。

HEXARは35mm F2。

T2のほうが小型。

HEXARのほうがレンズは1段明るい。

またHEXARにはSilent Modeや、かなりマニアックなマニュアル機能があります。

どちらも高級AFコンパクトですが、方向性はかなり異なります。

Leicaではない

HEXARの外観。

静粛性。

35mm F2。

という特徴からLeicaと比較されることがあります。

しかし、

Leica M
→ 交換レンズ式・レンジファインダー

HEXAR
→ 固定レンズ・AF

です。

まったく別。

むしろ、

レンジファインダー的な撮影感覚をAFと電子制御で再構築したカメラ

と見ると分かりやすいでしょう。

Goldはコニカの歴史を象徴する存在

コニカは1873年に写真材料販売から始まりました。

その120年後。

1993年。

写真技術は、

ガラス乾板。

ロールフィルム。

機械式カメラ。

AE。

AF。

まで進化。

その時代にコニカが記念機として用意したのが、

電子制御AFカメラHEXAR。

というのも面白いところです。

伝統+最新技術

外側。

24金。

木箱。

創業120周年。

↓

猛烈にクラシック。

中身。

AF。

電子AE。

モーター巻き上げ。

Silent Mode。

↓

猛烈に1990年代。

まさに、

コニカ120年の伝統を当時最新の写真機へ載せた記念モデル

です。

中古で確認したいポイント

KONICA HEXAR GOLDを中古購入するなら、通常HEXAR以上に確認事項があります。

カメラ本体

  • 電源
  • 2CR5電池室
  • AF
  • フォーカスロック
  • シャッター
  • 絞り
  • 測光
  • Silent Mode
  • LCD
  • ファインダー
  • フィルム装填
  • フィルム送り
  • 巻き戻し
  • 内蔵フード
  • 35mm F2レンズ

Gold固有

  • 24Kメッキの擦れ
  • 角ハゲ
  • 傷
  • シリアル番号
  • 記念刻印
  • 木製ケース
  • ケース内張り
  • 取扱説明書
  • 品質証明書
  • ストラップ
  • ポーチ
  • キャップ
  • メーカー外箱

です。



Goldは「付属品を捨てない」

もし現在完品を所有しているなら、

木箱。

取説。

証明書。

外箱。

すべて重要。

通常カメラなら、

「箱邪魔だから捨てるか」

があり得ます。

Gold。

↓

絶対にやめたい。

500台限定の記念モデルです。

付属品も歴史資料です。

修理性は今後ますます問題になる

HEXARは電子カメラ。

しかも1990年代前半。

メーカーの通常サポートを期待できる年代ではありません。

故障した場合、専門修理店でも対応できる範囲が限られる可能性があります。

特に電子基板。

専用IC。

モーター。

AF部品。

が壊れた場合、部品取り機が必要になることもあります。

Goldを実写するなら、

今動くことを楽しみつつ、大切に扱う

という姿勢が現実的です。

コレクターとしては保存環境も重要

24Kメッキだけでなく、

レンズ。

電子部品。

革・ゴム類。

木箱。

まであります。

高温。

高湿。

直射日光。

を避ける。

電池を長期間入れっぱなしにしない。

定期的に動作確認。

カビを防ぐ。

といった保存が重要です。

ただ箱へ入れっぱなしにすれば永久保存できるわけではありません。

まとめ

KONICA HEXAR GOLD 120th Anniversary Limited Editionは、1993年にコニカ創業120周年を記念して製造された特別仕様の35mm AFカメラです。

コニカの創業は1873年。

杉浦六三郎が写真材料の取り扱いを始めたことに始まり、1993年でちょうど120周年を迎えました。

その記念モデルとして製造されたHEXAR GOLDは、

限定500台。

外装には、

24Kゴールドプレーティング。

さらに専用木製プレゼンテーションケースなどが用意されました。

しかしカメラとしての中身も強烈です。

  • 35mmフィルム
  • HEXAR 35mm F2
  • 6群7枚
  • 最短0.6m
  • オートフォーカス
  • P/A/M露出
  • 中央重点系測光
  • スポット測光
  • 電子レンズシャッター
  • 約30秒~1/250秒
  • 全自動フィルム給送
  • 2CR5電池
  • Silent Mode

という、通常HEXARの実力をそのまま持っています。

特に有名なのが、

Silent Mode。

AFやフィルム送りなどを低速制御し、撮影時の作動音を極端に抑える機能です。

つまりHEXAR GOLDとは、

目立たないように撮るための超静音カメラを、24金で猛烈に目立つ姿へ仕上げたモデル。

です。

なんという矛盾。

しかし、それこそが面白い。

最大の弱点は最高シャッター速度1/250秒。

F2レンズを搭載しているのに、晴天下では開放撮影が難しい。

しかしISO100以下のフィルムやNDフィルターを使えば対策できます。

現在中古で選ぶなら、Goldだからといって外装だけ見てはいけません。

AF。

電子シャッター。

フィルムモーター。

LCD。

Silent Mode。

これら電子機構の正常動作が非常に重要です。

さらにコレクター視点なら、

木箱。

品質証明書。

取説。

外箱。

ストラップ。

ポーチ。

キャップ。

まで確認。

完品性が大きな意味を持ちます。

通常HEXARなら、

優秀な35mm F2を静かに使えるプレミアムAFカメラ。

HEXAR GOLDならそこへ、

コニカ120年の歴史+24金+限定500台

まで付いてくる。

KONICA HEXAR GOLD 120th Anniversary Limited Editionは、単なる金色の記念カメラではありません。

日本写真産業の古参メーカーであるコニカが、創業120周年という節目に当時最先端の高級AFカメラHEXARを使って作り上げた、実用品と記念品の境界に立つ極めて希少な一台です。

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