Panasonic Lumix DMC-FX9

Panasonic Lumix DMC-FX9

Panasonic LUMIX DMC-FX9は、松下電器産業(現パナソニック)が2005年8月26日に発売したコンパクトデジタルカメラです。

薄型ボディに600万画素CCD、光学3倍ズーム、LEICA DC VARIO-ELMARITレンズ、光学式手ブレ補正機構「MEGA O.I.S.」を搭載。

さらに2.5型液晶モニターを備えながら、本体重量は約127g。

2000年代半ばのLUMIXを代表する、「小さい・簡単・手ブレに強い」を前面に押し出したモデルです。メーカー希望小売価格はオープンで、発売当時の実売価格は5万円前後と報じられていました。

目次

Panasonic LUMIX DMC-FX9とは

DMC-FX9は2005年8月26日に発売されました。

主な仕様は次のとおりです。

  • 撮像素子:1/2.5型CCD
  • 総画素数:約637万画素
  • 有効画素数:約600万画素
  • レンズ:LEICA DC VARIO-ELMARIT
  • レンズ構成:6群7枚
  • 非球面レンズ:3枚
  • 焦点距離:5.8~17.4mm
  • 35mm判換算:約35~105mm
  • 光学ズーム:約3倍
  • 開放F値:F2.8~F5.0
  • 光学式手ブレ補正:MEGA O.I.S.
  • 通常撮影距離:約50cm~∞
  • マクロ:広角端約5cm~∞
  • ISO感度:AUTO/80/100/200/400
  • 露出:プログラムAE
  • シャッター速度:約8秒~1/2000秒
  • 星空モード:15秒/30秒/60秒
  • 液晶モニター:2.5型・約20.7万画素
  • 動画:最大640×480・30fps
  • 記録媒体:SDメモリーカード/MMC
  • 対応SD容量:最大2GB
  • バッテリー:3.7V・1150mAhリチウムイオン
  • 撮影可能枚数:約270枚
  • サイズ:約94.1×50.5×24.2mm
  • 本体重量:約127g
  • バッテリー・カード込み:約155g

パナソニック公式仕様で確認できる内容です。

発売は2005年8月26日

DMC-FX9が登場したのは2005年。

この時代はコンパクトデジタルカメラが急速に小型化・高画素化していた時期です。

300万画素。

400万画素。

500万画素。

600万画素。

と画素数競争が進みながら、

大型液晶。

薄型ボディ。

光学ズーム。

動画。

手ブレ補正。

といった機能も次々と盛り込まれていきました。

DMC-FX9は、その流れの中でLUMIX FXシリーズを高画素化したモデルです。

前モデルはDMC-FX8

DMC-FX9の直前モデルが、

DMC-FX8。

です。

FX8は2005年6月発売。

つまりFX9は、

FX8発売からわずか約2か月後。

かなり早いタイミングで登場しました。

当時のレビューでも、

「もう、新型かよ~。」

と題した記事が掲載されたほどです。

FX8とFX9はかなり似ている

外観や基本構造は非常によく似ています。

どちらも、

薄型ボディ。

35~105mm相当3倍ズーム。

LEICA DC VARIO-ELMARIT。

MEGA O.I.S.

2.5型液晶。

という基本構成です。

しかしFX9では重要な部分が改良されています。

500万画素から600万画素へ

FX8。

↓

有効500万画素。

FX9。

↓

有効600万画素。

です。

撮像素子サイズはどちらも1/2.5型。

つまり同じサイズのCCDへ、より多くの画素を詰め込んでいます。

2005年当時は「600万画素」という数字そのものが商品力になりました。

最大2816×2112ピクセル

FX9の最大静止画サイズは、

2816×2112ピクセル。

です。

現在のスマートフォンでは数千万画素が普通なので小さく見えます。

しかしA4程度のプリントなら十分実用的。

当時のレビューでも600万画素によるA4プリントでの精細感が評価されています。

CCDセンサー搭載

撮像素子は、

1/2.5型原色CCD。

総637万画素、有効600万画素です。

現在のデジタルカメラではCMOSが主流ですが、2000年代前半から半ばのコンデジではCCDが大量に使われていました。

そのため現在では、

「CCDオールドコンデジ」

としてFX9へ興味を持つユーザーもいます。

CCD=必ずフィルム風ではない

近年、

CCDだからフィルムっぽい。

CCDだから発色が特別。

といった言い方を見かけます。

しかし画像の色は、

CCD。

レンズ。

画像処理エンジン。

ホワイトバランス。

JPEG処理。

露出。

撮影条件。

など多数の要素で決まります。

したがってFX9も、

CCDだけで評価するのではなく、LEICAレンズ+CCD+当時のPanasonic画像処理

という組み合わせで楽しむほうが適切です。

レンズはLEICA DC VARIO-ELMARIT

FX9最大のブランド的見どころ。

レンズには、

LEICA DC VARIO-ELMARIT

の名前があります。

構成は6群7枚。

そのうち非球面レンズ3枚を使用しています。

現在のLUMIXでもLeicaブランドレンズは重要ですが、2000年代のコンデジでも、

LUMIX+LEICA

は強力な販売ポイントでした。

焦点距離は35~105mm相当

実焦点距離は、

5.8~17.4mm。

35mm判換算では、

35~105mm相当。

です。

光学3倍ズーム。

現在の感覚では、

「広角35mm始まり?」

と少し狭く感じます。

しかし2005年の薄型3倍ズームコンデジでは一般的なレンジでした。

35mm側は日常スナップ向き

広角端35mm相当。

極端な広角ではありません。

そのため、

人物。

旅行。

街。

家族。

食事。

風景。

などを自然な遠近感で撮影できます。

現在主流の24~28mm相当より画面へ入り込む範囲は狭いですが、そのぶん画面整理はしやすい焦点距離です。

105mm側は中望遠

望遠端は、

105mm相当。

人物。

動物。

遠くのもの。

花。

舞台。

などを切り取れます。

35mm。

↓

105mm。

という3倍ズームなので、

広角から超望遠まで全部。

ではありません。

しかし日常用途には非常に扱いやすいレンジです。

開放F値はF2.8~F5.0

広角端では、

F2.8。

望遠端では、

F5.0。

です。

広角側F2.8は、このクラスとして十分明るい。

室内。

夕方。

日陰。

などでも比較的シャッター速度を確保しやすくなります。

そしてFX9には、

MEGA O.I.S.

があります。

最大の武器「MEGA O.I.S.」

LUMIX FXシリーズ最大の特徴のひとつが、

光学式手ブレ補正。

です。

FX9にはPanasonic独自の、

MEGA O.I.S.

が搭載されています。

レンズ系内部を動かして手ブレを打ち消す方式です。

現在では手ブレ補正は珍しくありません。

しかし2005年前後の薄型コンデジでは大きな差別化要素でした。

当時は「高感度」より「手ブレ補正」

現在なら暗くなれば、

ISO3200。

ISO6400。

さらに複数枚合成。

AIノイズ除去。

などがあります。

FX9の最高感度は、

ISO400。

しかも1/2.5型CCD。

高感度画質には限界があります。

そこでPanasonicは、

ISOを上げるより手ブレ補正でシャッター速度を遅くする。

という方法で暗所撮影へ対応しました。

ただし被写体ブレは止められない

MEGA O.I.S.が補正するのは、

カメラの揺れ。

です。

人が動く。

子どもが走る。

犬が動く。

という被写体ブレは止められません。

手ブレ補正があるから、

1/10秒で走る子どももピタッ。

とはなりません。

これは現在の手ブレ補正でも同じです。

手ブレ補正は2モード

FX9のMEGA O.I.S.には、

MODE1

と

MODE2

があります。

MODE1では補正を常時働かせ、液晶上の画面も安定させます。

MODE2では撮影時を中心に補正し、より効率的な補正を狙います。

撮影状況によって使い分けられます。

本体127gなのに光学補正入り

FX9の本体重量は、

約127g。

バッテリーとSDカード込みでも約155gです。

サイズは、

94.1×50.5×24.2mm。

非常に小さい。

この薄型ボディへ、

3倍ズーム。

CCD。

2.5型液晶。

フラッシュ。

光学手ブレ補正。

を全部入れています。

2005年の薄型化競争を感じる仕様です。

2.5型液晶

背面液晶は、

2.5型。

画素数は、

約20.7万画素。

現在では小さい。

粗い。

しかし2005年では2.5型は十分大画面でした。

特にFX9では前モデルFX8から液晶解像度が大きく向上しています。

FX8の11.4万画素から20.7万画素へ

FX8。

↓

2.5型・約11.4万画素。

FX9。

↓

2.5型・約20.7万画素。

サイズは同じ。

しかし表示画素数が約1.8倍になりました。

これによって、

撮影画像確認。

ピント確認。

サムネイル。

メニュー。

が見やすくなっています。

25画面サムネイルまで対応

FX9では再生時に、

9画面。

16画面。

25画面。

表示が可能です。

FX8では基本9画面だったため、FX9で液晶高精細化を生かした機能です。

現在ならスクロール。

ピンチ。

検索。

があります。

2005年は、

25枚並べる。

です。

パワーLCD機能

液晶には、

パワーLCD

機能があります。

屋外で画面が見づらいときに液晶輝度を高めます。

現在の高輝度OLEDとは比較できませんが、ファインダーを持たないFX9では重要な機能です。

光学ファインダーはない

FX9には光学ファインダーがありません。

構図確認は、

背面液晶のみ。

です。

この時代からコンパクトデジカメでは、

小型化。

大型液晶化。

と引き換えに光学ファインダーを省略する機種が増えていきました。

現在のスマートフォン撮影へ近づいていく流れでもあります。

マクロは5cm

広角端なら、

約5cm。

まで寄れます。

料理。

花。

アクセサリー。

小物。

模型。

などを大きく撮れます。

望遠端では約30cm。

本格マクロレンズではありませんが、日常用途ならかなり便利です。

AFモードが多い

AFは、

  • 5点
  • 高速3点
  • 高速1点
  • 1点
  • スポット

から選択できます。

現在なら顔認識。

瞳AF。

被写体認識。

があります。

FX9にはありません。

撮影者が、

カメラにどこを見てほしいか

をある程度選びます。

顔認識はない

2005年です。

顔認識AFがコンパクトデジカメへ本格普及する少し前。

人を撮る場合にも、

AFフレームへ顔を入れる。

↓

半押し。

↓

構図。

という昔ながらの方法です。

中古商品データでは誤って顔認識対応と記載されるケースもありますが、Panasonic公式仕様には顔認識AFの記載はありません。

AF補助光あり

暗い場所では、

AF補助光

を使えます。

被写体へ光を当ててコントラストを作り、AFを助けます。

現在の高感度センサーほど暗所AFが強くない時代には重要な機能でした。

露出はプログラムAE

FX9は基本的に、

プログラムAE。

です。

GR DIGITAL IIのような、

絞り優先。

マニュアル。

はありません。

一般ユーザーが、

構える。

↓

半押し。

↓

撮る。

ためのカメラです。

絞りは実質2段階

公式仕様では、

広角端で、

F2.8/F5.6

の2段切り替え式とされています。

高級カメラのような多段絞りではありません。

露出制御を簡略化しながら小型化しています。

シャッター速度は1/2000秒まで

通常シャッター速度は、

約8秒~1/2000秒。

明るい屋外。

動くもの。

暗所。

幅広く対応します。

ただしシャッター速度を人間が自由に設定するマニュアルモードはありません。

星空モードなら60秒

面白いのが、

星空モード。

です。

15秒。

30秒。

60秒。

を選択できます。

三脚へ固定。

セルフタイマー。

長時間露光。

で夜空や夜景撮影ができます。

小さなオートコンデジなのに、

最大60秒。

なかなか遊べます。

ISO80~400

ISO感度は、

AUTO。

80。

100。

200。

400。

です。

最高400。

現在なら非常に低い。

しかしCCDコンデジではISOを上げるほど、

ノイズ。

色ノイズ。

ディテール低下。

が目立ちやすくなります。

画質を重視するならISO80~100中心が使いやすいでしょう。

現代なら低感度CCD機として遊びたい

晴れ。

日中。

ISO80。

LEICAレンズ。

35~105mm。

という使い方ならFX9らしさを楽しめます。

暗所万能機として使うより、

昼の散歩用オールドコンデジ

として考えると魅力が分かりやすいでしょう。

3:2と16:9にも対応

通常4:3だけではありません。

FX9では、

3:2

と

16:9

でも撮影できます。

FX8から追加された重要な変更点のひとつです。

3:2は35mm写真に近い比率

3:2は35mmフィルムと同じ縦横比。

フィルム写真に慣れた人には自然に感じるでしょう。

通常4:3。

↓

デジカメらしい。

3:2。

↓

35mm写真らしい。

と、構図を変えて楽しめます。

16:9まである

さらに、

16:9。

ワイドテレビとの表示を意識した比率です。

最大2816×1584。

当時はワイドテレビ普及期。

デジカメ画像をテレビで見る文化も強く意識されていました。

動画はVGA 30fps

動画は、

640×480・30fps。

音声付き。

QuickTime Motion JPEGです。

現在の4Kスマートフォンと比較するものではありません。

2005年のコンデジ動画です。

しかしVGA 30fpsなら当時としては普通に楽しめる仕様でした。

動画中ズームには制約

この時代のコンデジでは動画撮影中に光学ズームが自由に使えない機種も珍しくありません。

FX9も動画用途を主目的としたカメラではありません。

写真メイン、動画はおまけ以上・ビデオカメラ未満。

と考えるのが適切です。

連写は3コマ/秒

高速連写では、

約3コマ/秒。

最大、

スタンダード画質8枚。

ファイン画質6枚。

です。

前モデルFX8では最大5枚だったため、FX9では高画素化しながら連続枚数も改善しました。

フリー連写もある

さらに、

カード容量いっぱいまで連写

するフリー連写モードもあります。

ただし速度はSDカードの書き込み性能に左右されます。

現在の高速連写カメラとはまったく違いますが、日常スナップや子ども撮影なら使える機能です。

EX光学ズーム

FX9には、

EX光学ズーム(EZ)

もあります。

300万画素以下へ画像サイズを落とすことで、CCD中央部分を利用し、

最大4.1倍相当

までズーム倍率を伸ばします。

現在ならセンサークロップ。

デジタルテレコン。

と呼ばれるような考え方です。

単なるデジタルズームとは少し違う

通常のデジタルズーム。

↓

画像を拡大。

EX光学ズーム。

↓

センサー中央を切り出し、設定記録画素数を維持。

という違いがあります。

600万画素全部を使わない代わりに、望遠側を延長するわけです。

最大16.4倍という数字もある

3M以下。

EX光学4.1倍。

さらにデジタルズーム4倍。

組み合わせれば、

最大16.4倍。

ただし当然、デジタルズームを強く使うほど画質上のメリットは小さくなります。

数字だけで、

「16倍ズーム機!」

と考えないほうがよいでしょう。

本体の光学ズームは、

3倍。

です。

バッテリーは約270枚

専用リチウムイオンバッテリーは、

3.7V。

1150mAh。

CIPA基準で、

約270枚。

前モデルFX8は約300枚だったため、高画素CCDと高精細液晶の影響もありFX9ではやや短くなっています。

FX7の弱点だった電池寿命は改善済み

さらに1世代前のFX7は、バッテリー持続時間が弱点として指摘されていました。

FX8では容量を増やしたバッテリーへ変更し、撮影枚数を大幅改善。

FX9もその1150mAhバッテリー系を引き継ぎました。

つまり、

FX7
→ バッテリー弱い

FX8
→ 改善

FX9
→ 高画素化しつつ実用的な電池寿命を維持

という流れです。

起動時間は約2秒

FX8は約3秒。

FX9では、

約2秒。

電源ON。

↓

レンズ繰り出し。

↓

撮影可能。

まで短縮。

現在のスマートフォンや高速カメラと比較すれば普通ですが、持ち歩きスナップ機では1秒短縮も重要です。

カラーは4種類

国内向けには、

シルキーシルバー

エクストラブラック

コンフォートレッド

モーブグレー

の4色が用意されました。

2000年代コンデジらしく、単なる黒・銀だけではなく、ファッションアイテムとしてカラーを選べることも重視されています。

コンフォートレッドが時代を感じる

現在の高級デジカメは、

ブラック。

シルバー。

中心。

FX9。

↓

赤。

グレー。

銀。

黒。

コンデジが家電・ファッションアイテムだった時代らしさがあります。

中古ではカラー違いを集めるのも面白いでしょう。

SDカードは最大2GB

ここは中古使用で超重要。

パナソニック公式仕様では、

2GB SDメモリーカードまで対応。

つまり、

SDHC。

SDXC。

128GB。

256GB。

といった現在の大容量カードを前提としたカメラではありません。

128GBを挿してもダメ

現在ならコンビニや家電店で売っているSDカードが、

32GB。

64GB。

128GB。

中心。

しかしFX9は2005年。

規格が違います。

中古で使うなら、

2GB以下の通常SDカード

を用意するのが安全です。

ここはオールドデジカメ特有の罠です。

MMCにも対応

SDだけでなく、

MMC(MultiMediaCard)

にも対応しています。

ただし現在はSDカードのほうがはるかに入手しやすいでしょう。

内蔵メモリーは基本ない

後年のコンデジでは、

SDカード忘れた。

↓

内蔵メモリーで数枚。

という機種があります。

FX9は基本的に外部カード運用です。

中古購入後、

電池だけ入れた。

↓

写真撮ろう。

↓

カードない。

ということにならないよう注意しましょう。

USB接続可能

PCとはUSBで接続できます。

マスストレージ。

PTP。

に対応。

ただし現代ならSDカードリーダーで直接読み込むほうが簡単な場合があります。

古い専用USBケーブルを紛失していても、カードが読めれば画像取り込み自体は可能です。

PictBridge対応

対応プリンターへ直接接続して印刷する、

PictBridge

にも対応します。

PCを使わず、

カメラ。

↓

プリンター。

↓

写真。

という時代。

スマートフォンへ送るという発想はまだありません。

Wi-Fiなし

当然ながら、

Wi-Fi。

Bluetooth。

GPS。

クラウド。

ありません。

撮影。

↓

SDカード。

↓

PC。

です。

現在オールドコンデジを使うなら、このひと手間も含めて楽しむカメラです。

RAWはない

記録形式は、

JPEG。

です。

RAW撮影はできません。

GR DIGITAL IIのような写真愛好家向け高級機ではなく、

一般ユーザー向け薄型オートコンパクト

だからです。

したがってFX9を楽しむなら、

撮って出しJPEG。

が中心。

カラーモードは3種類

画質設定には、

ナチュラル

標準

ヴィヴィッド

があります。

現代のフィルムシミュレーションほど凝ってはいません。

しかし当時のJPEG処理を楽しむなら、

ヴィヴィッド。

ナチュラル。

を使い分けてみるのも面白いでしょう。

カラーエフェクトもある

色効果系機能も搭載されています。

2000年代コンデジならではの、

撮影時に加工する楽しみ

があります。

後からRAW現像。

ではありません。

撮った時点で完成。

これもオールドコンデジらしい部分です。

シーンモードが大量

FX9には、

ポートレート。

スポーツ。

料理。

風景。

夜景ポートレート。

夜景。

赤ちゃん。

美肌。

キャンドル。

パーティー。

花火。

雪。

星空。

自分撮り。

など、多数のシーンモードがあります。

現在ならAIが自動判定します。

2005年。

↓

人間が「赤ちゃん」を選ぶ。

です。

「美肌」モードも時代を感じる

人物撮影用には、

美肌モード。

まであります。

スマートフォンの美顔補正よりはるかに原始的ですが、

デジタルカメラが、

単に写真を記録する機械

から、

写真をきれいに仕上げる家電

へ変化していた時代を感じます。

FX9は高級コンデジではない

ここは重要です。

LEICAレンズ。

MEGA O.I.S.

600万画素。

と聞くと高級機に見えます。

しかし操作体系は、

プログラムAE中心。

RAWなし。

マニュアル露出なし。

一般ユーザー向け。

です。

つまり、

写真マニア向け高級コンパクトというより、普通の人が失敗しにくい上質な薄型コンデジ。

この立ち位置です。

当時のLUMIXは「手ブレ補正」を強く売った

FX9の世代でPanasonicが強かったのが、

光学式手ブレ補正。

です。

小型化するとカメラをしっかり握りにくい。

液晶を見ながら腕を伸ばして撮る。

↓

手ブレしやすい。

そこでMEGA O.I.S.。

この組み合わせがLUMIX FXシリーズの大きな武器でした。

2005年は「手ブレ」との戦いだった

現在なら、

手ブレ補正。

高感度。

高速AF。

AI。

複数枚合成。

があります。

当時は、

小型CCD。

ISO400。

F2.8-5.0。

です。

つまり暗所撮影は難しい。

だから、

光学手ブレ補正が本当に商品価値になった。

FX9を見ると、当時のデジカメ開発競争がよく分かります。

後継機では28mm広角へ

FX9の後継世代では、LUMIX FXシリーズも広角化していきます。

たとえば2006年のDMC-FX50では、

28mm相当始まり

の3.6倍ズームを採用。

有効720万画素へ高画素化されました。

つまり、

FX9
→ 35~105mm・600万画素

その後
→ 28mm広角化・700万画素級

という流れです。

FX9は「35mm始まり時代」の完成型

2000年代前半。

薄型コンデジの広角端は35~38mm相当が一般的でした。

その後、

28mm。

25mm。

24mm。

へ広角化していきます。

FX9は、

35mm始まり3倍ズーム時代の成熟モデル

と見ることができます。

現代ではオールドコンデジとして面白い

現在なら、

600万画素。

3倍ズーム。

ISO400。

VGA動画。

は完全に古いスペックです。

しかし、

CCD。

LEICAレンズ。

光学式手ブレ補正。

小型ボディ。

2005年JPEG。

という組み合わせには独自の面白さがあります。

スマートフォンより不便

当然です。

スマホなら、

起動。

撮影。

自動HDR。

即SNS。

FX9。

↓

電源。

↓

レンズ繰り出し。

↓

撮影。

↓

SDカード。

↓

カードリーダー。

↓

PCまたはスマホへ転送。

です。

不便。

しかし、

写真専用機を持ち歩く感覚

があります。

小ささは現在でも強い

本体127g。

厚さ24.2mm。

これは現在でも十分小さい。

スマートフォンとは別に持っても負担になりにくいサイズです。

オールドデジカメを毎日持ち歩くなら、この軽さはかなり重要です。

中古で確認したいポイント

現在DMC-FX9を中古購入する場合は、

  • 電源
  • バッテリー
  • 充電器
  • レンズ繰り出し
  • ズーム
  • MEGA O.I.S.
  • AF
  • CCD
  • 液晶
  • SDカード認識
  • フラッシュ
  • 各ボタン
  • モードダイヤル
  • バッテリー室
  • USB端子
  • レンズカバー

などを確認しましょう。

電子コンデジです。

一箇所故障しただけで撮影不能になる可能性があります。

最重要はレンズ繰り出し

電源を入れる。

↓

レンズが出る。

↓

撮影。

電源を切る。

↓

レンズ収納。

この動作を何度も確認します。

途中で止まる。

ガガガという異音。

斜めに出る。

エラー表示。

という個体は避けたいところです。

沈胴ズーム機構はオールドコンデジの代表的故障ポイントです。

レンズカバーも確認

電源OFF時にはレンズ前面を保護する自動カバーがあります。

ここが、

半分しか閉まらない。

開ききらない。

固着。

している個体があります。

撮影時にカバーが少し残れば画像へ影響します。

MEGA O.I.S.の状態

手ブレ補正も電子・機械機構です。

電源ON時。

撮影時。

不自然な振動。

カタカタ音。

画面が激しく流れる。

という症状がないか確認します。

手ブレ補正ユニット故障は簡単に修理できるとは限りません。

CCDを確認

白い壁。

青空。

均一な面。

を撮影。

  • 縦線
  • 紫色の異常
  • 大きな色ムラ
  • 常時同じ位置に出る異常
  • 画像全体の崩れ

がないか確認します。

古いデジカメでは撮像素子そのものが重要です。

高ISOノイズは故障ではない

ISO400。

暗所。

↓

ザラザラ。

色ノイズ。

これはある程度、

仕様。

です。

2005年の1/2.5型CCD。

現在のスマートフォンと比較してはいけません。

むしろ正常なFX9でも、高感度画質は現在基準ではかなり荒く見えます。

液晶も劣化する

2.5型液晶では、

黄ばみ。

暗さ。

縦線。

色ムラ。

バックライト不良。

などを確認します。

最近の実ユーザーからも、経年したFX9で液晶表示が角度によって極端に暗くなる症状が報告されています。

本体そのものが撮影できても、液晶が死ぬとファインダーのないFX9ではかなり厳しい。

液晶が正常でも粗い

ただし、

20.7万画素。

です。

現在のスマホから見れば正常品でも粗い。

液晶上で、

「写真ボケてない?」

と思ってもPCで見ると普通。

という場合があります。

画面の粗さと故障を区別しましょう。

バッテリー劣化

純正バッテリーは20年以上前。

付属していても、

数枚で切れる。

表示が急落する。

充電不能。

膨張。

する可能性があります。

中古セットでは、

バッテリーあり

より、

実際に何枚程度撮影できるか

のほうが重要です。

充電器付きが望ましい

専用バッテリーなので、

本体+電池。

だけでは困る場合があります。

純正または対応充電器が付属しているか確認しましょう。

オールドデジカメでは、

本体2,000円、充電器探し3,000円。

みたいなことが起きます。

SDカードは2GB以下を用意

再度重要。

FX9の公式対応は、

最大2GB SD。

動作確認用として、

512MB。

1GB。

2GB。

あたりの古いSDカードを一枚持っていると便利です。

SDHC/SDXC前提で買わないこと。

SDカード認識確認

カードを挿入。

↓

フォーマット。

↓

撮影。

↓

再生。

↓

削除。

まで確認。

「電源入ります」

だけでは不十分です。

カードスロット故障だと実用性が大きく下がります。

内蔵フラッシュ

暗所でフラッシュを発光。

充電。

連続撮影。

を確認します。

2005年の電子カメラなので、フラッシュ用コンデンサーなども経年しています。

発光しない。

充電が終わらない。

異臭。

がある個体は注意しましょう。

モードダイヤル

FX9は背面にモードダイヤルがあります。

通常。

かんたん。

マクロ。

動画。

シーン。

などを切り替えます。

経年で接点が悪くなると、

ダイヤル位置と画面表示が一致しない。

勝手に別モードになる。

ことがあります。

一周させて確認しましょう。

ボタン接触

MENU。

方向キー。

DISPLAY。

手ブレ補正。

ズームレバー。

シャッター半押し。

すべて確認。

オールドコンデジでは小さなボタン一個の故障でも設定変更できなくなる場合があります。

シャッター半押しが重要

半押し。

↓

AF・AEロック。

全押し。

↓

撮影。

この2段階が正常か確認します。

長年使われた個体ではシャッターボタン接点が不安定になっていることがあります。

外装傷は実用品なら気にしすぎない

FX9は薄型携帯カメラ。

ポケット。

バッグ。

旅行。

日常。

で使われた個体が多いでしょう。

角傷。

小傷。

塗装擦れ。

は珍しくありません。

実用品なら、

外装より、

CCD。

液晶。

レンズ。

O.I.S.

バッテリー。

の状態を優先したほうがよいでしょう。

逆に「未使用級」でも安心ではない

20年間引き出し。

外観ピカピカ。

↓

電池死亡。

↓

レンズ固着。

↓

液晶劣化。

もあります。

デジタルカメラは、

使われていない=健康

とは限りません。

動作確認が非常に重要です。




現代ならISO80で楽しみたい

FX9を現在使うなら、

昼間。

ISO80。

ナチュラルまたは標準。

35mm側。

MEGA O.I.S.

という使い方が面白いでしょう。

高感度性能で現代機と戦う必要はありません。

2005年のCCD JPEGをそのまま楽しむ。

これが正解です。

16:9で撮るのも面白い

せっかくFX8から追加された16:9。

今ならあえて、

16:9固定。

で一日撮る。

という遊びもできます。

2005年のコンデジが想定した、

「ワイド時代の写真」

を体験できます。

600万画素だからデータが軽い

最大JPEGでも現在基準ではファイル容量が小さい。

大量に撮影しても、

転送。

保存。

整理。

が軽い。

現在の5000万画素RAWのようにストレージを圧迫しません。

オールドコンデジの地味なメリットです。

SNSなら600万画素で十分な場面も多い

SNSやスマートフォン画面では、画像が大幅縮小されます。

そのため600万画素だから必ず「足りない」とは限りません。

トリミング。

巨大プリント。

高解像度編集。

には不利。

しかし日常共有なら十分楽しめます。

FX9は「2005年の優等生コンデジ」

極端な変態機構はありません。

超高級機でもありません。

単焦点でもありません。

しかし、

600万画素。

LEICA 3倍ズーム。

光学手ブレ補正。

2.5型液晶。

155g。

270枚。

マクロ5cm。

VGA動画。

と、当時一般ユーザーが欲しかった機能をかなりバランスよく揃えています。

それこそがFX9のキャラクターです。

まとめ

Panasonic LUMIX DMC-FX9は、2005年8月26日に発売された600万画素の薄型コンパクトデジタルカメラです。

撮像素子は、

1/2.5型CCD・有効600万画素。

レンズは、

LEICA DC VARIO-ELMARIT 5.8~17.4mm F2.8-5.0。

35mm判換算では、

35~105mm相当。

光学3倍ズームです。

そして最大の特徴が、

MEGA O.I.S.光学式手ブレ補正。

ISO感度が最高400にとどまる時代、薄型コンデジで手持ち撮影の成功率を高める重要な機能でした。

前モデルDMC-FX8からは、

500万画素
↓
600万画素

液晶11.4万画素
↓
20.7万画素

起動約3秒
↓
約2秒

高速連写最大5枚
↓
最大8枚

さらに3:2/16:9撮影対応。

など、基本デザインを維持しながら撮影・再生性能を着実に改善しています。

本体サイズは、

約94.1×50.5×24.2mm。

重量約127g。

バッテリーとカード込みでも約155g。

CIPA基準で約270枚撮影できます。

現在の基準では、

600万画素。

ISO400。

VGA動画。

3倍ズーム。

完全に古いスペックです。

しかし現在使う理由は、

最新機と性能勝負するためではありません。

2005年のCCD。

当時のPanasonic JPEG。

LEICA DCレンズ。

MEGA O.I.S.

小型薄型ボディ。

この組み合わせ自体を楽しむためです。

中古で購入する場合は、

レンズの伸縮。

ズーム。

AF。

CCD。

MEGA O.I.S.

液晶。

バッテリー。

充電器。

SDカード認識。

を重点的に確認。

特にSDカードは、

公式対応最大2GB。

現代のSDHC/SDXCカードをそのまま使えると思わないほうが安全です。

DMC-FX9は奇抜なカメラではありません。

むしろ、

「2005年に普通の人が欲しかったデジカメ機能を、小さなボディへきれいにまとめた優等生。」

です。

CCDの色。

光学手ブレ補正。

35~105mmの扱いやすいズーム。

そしてLEICA DC VARIO-ELMARIT。

Panasonic LUMIX DMC-FX9は、薄型コンデジ全盛期の空気を今でも味わえる、2000年代LUMIXらしさの詰まった一台です。

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