PETRI V6II

PETRI V6II

PETRI V6IIとは?独自ブリーチロックマウントを採用した機械式一眼レフの特徴と中古購入時の注意点

PETRI V6IIは、ペトリカメラが1970年8月に発売した35mmフィルム一眼レフカメラです。

1965年に登場したPETRI V6をベースに改良されたモデルで、V6との大きな違いは、

ホットシューを標準装備したこと。

さらに、

後のEEタイプの交換レンズを装着できるようミラーボックスへ切り欠きを追加したこと。

です。

基本設計はV6を色濃く継承しており、

  • 35mmフィルム
  • 24×36mm判
  • 完全機械式
  • B・1/2秒~1/500秒
  • フォーカルプレーンシャッター
  • クイックリターンミラー
  • ペンタプリズムファインダー
  • Micromic Lensフォーカシング
  • 独自Petriブリーチロックマウント
  • 完全自動絞り
  • シングルストローク巻き上げ
  • セルフタイマー
  • ホットシュー

などを備えています。

そして外観上、最も「ペトリらしい」のが、

ボディ前面へ斜めに突き出したシャッターボタン。

一般的な一眼レフとは明らかに違う操作レイアウトで、一度見たらかなり覚えやすいカメラです。

この記事ではPETRI V6IIの特徴、初代V6との違い、独自マウント、標準レンズ、露出計、シャッター、ファインダー、EEレンズへの対応、そして中古購入時のチェックポイントまで詳しく解説します。

PETRI V6IIは1970年8月発売

PETRI V6IIは1970年8月に発売されたとされています。

発売時価格は、55mm F1.8付きで27,200円。

サイズは55mm F1.8装着時で約、

142×93.4×90mm。

重量は約、

890g。

です。

約900g。

現代の小型ミラーレスとはまったく違う、ずっしりした金属製一眼レフです。

目次

V6のマイナーチェンジモデル

基本設計は1965年のPETRI V6とかなり近くなっています。

V6IIという名前どおり、

V6を一から作り直した新型ではなく、実用面を改良した第二世代

と考えると分かりやすいでしょう。

V6から大きく変わったポイントは、

  • ホットシュー追加
  • シンクロ端子周辺の変更
  • EEタイプレンズ装着への対応
  • 巻き上げレバーへ樹脂製指当て追加
  • 後期型ではセルフタイマーレバーにも樹脂製指当て

などです。

PETRI V6との違い

V6IIを中古で買うなら、まず初代V6との違いを理解しておきましょう。

V6

1965年発売。

アクセサリーシューは外付け式。

基本的な機械構造はV6IIに近いモデルです。

V6II

1970年発売。

ホットシューを内蔵。

さらにEEタイプのレンズが装着できるようミラーボックス内部も変更されています。

つまり、

「V6にホットシューを付けただけ」

に見えて、実際にはレンズ互換性にも手が入っています。

後期EEレンズを装着できる

これはV6IIを理解するうえでかなり重要です。

後にペトリは、シャッター速度優先AEへ対応するFT EEやFTE系を展開します。

そこで使用するEEタイプのレンズには、従来型とは異なる連動部品が追加されました。

その追加部分が初期V6などではミラーボックスへ干渉する場合があります。

V6IIでは、

EEレンズ用の切り欠き

をあらかじめ設けています。

したがってV6IIは、

初期Petri独自マウント時代と、後のEE世代をつなぐ過渡期的な一眼レフ

でもあります。

独自のPetriブリーチロックマウント

PETRI V6II最大級の特徴です。

マウントは、

Nikon F。

M42。

Pentax K。

Canon FD。

ではありません。

Petri独自マウント。

一般にPetri FTマウント、Petriブリーチロックマウントなどと呼ばれる規格です。

レンズ本体を回して固定する方式ではない

一般的なバヨネットマウントでは、

レンズを差し込む。

レンズ本体を回す。

ロック。

という操作です。

しかしペトリでは、

レンズを所定位置へ合わせる。

カメラ側にある固定リングを回す。

これでレンズを締結します。

Canon旧FDのブリーチロックを知っている人なら発想は近いですが、構造はPetri独自です。

中古で最大の罠はM42との混同

後期PetriにはM42マウントを採用する機種があります。

代表的なのが、

PETRI FT500。

PETRI FT1000。

など。

名前だけ見ると、

「FT系なら同じレンズだろう」

となりそうですが違います。

V6IIは独自Petriブリーチロック。

M42レンズはそのまま付きません。

中古購入時はレンズ名だけでなく後端マウントを必ず確認しましょう。

標準レンズは55mm F1.8

V6IIでは55mm F1.8付きの個体が代表的です。

現在の中古市場でも、

PETRI 55mm F1.8

とのセットを比較的よく見かけます。

また後期には、

C.C Auto Petri 55mm F1.7

を組み合わせた個体も確認されています。

したがって、

「V6IIなら標準は絶対にF1.8」

と決めつけない方が安全です。

初期V6の55mm F1.8は4群6枚

V6純正資料では、標準55mm F1.8系レンズを、

4群6枚。

高屈折率のランタン系光学ガラスを用いた設計として説明しています。

V6IIでも同系統の標準レンズが多く使われています。

ただしV6IIは販売期間が長く、後期にはF1.7レンズなども組み合わされたため、装着レンズの正確な銘板を優先して確認しましょう。

55mmは少し長めの標準画角

現在では50mmが標準レンズの定番です。

しかし1960~70年代には、

55mm。

57mm。

58mm。

という標準レンズも非常に一般的でした。

55mmは50mmよりわずかに狭く、

人物。

街歩き。

旅行。

家族写真。

静物。

など幅広く使えます。

F1.8なら室内や夕方にも比較的強く、背景をぼかした撮影も楽しめます。

完全自動絞り

PETRI標準レンズにはA/M切り替えを備えたものがあります。

AはAUTO。

MはMANUAL。

A位置

ファインダーでピントを合わせているときは開放。

例えばF8へ設定しても、レンズ自体はF1.8で開いた状態です。

シャッターを切る瞬間だけ、

F8。

まで閉じます。

露光後すぐ開放へ戻ります。

これによって明るいファインダーでMFできます。

M位置

絞りリングを回したF値まで即座に閉じます。

F5.6ならF5.6。

F16ならF16。

被写界深度確認や、カメラとの連動を使用しない場合などに利用できます。

V6II本体には露出計を内蔵しない

ここも重要です。

PETRI V6IIは、

TTL露出計内蔵機ではありません。

先ほど扱ったPETRI FTとは違います。

V6/V6II系では、露出測定には外付けのCdS露出計を利用できます。

つまり、

本体だけなら、

露出計なし。

完全マニュアル。

です。

外付けCdS露出計

V6には軍艦部に専用CdSメーターを取り付けるための機構がありました。

シャッター速度ダイヤルと連動し、露出を測定します。

V6IIでもこの系統のアクセサリーを利用できます。

中古で、

ボディ上面に奇妙なメーターが載っているV6II

を見つけても、後付け改造品とは限りません。

純正アクセサリー系です。

TTLではない

重要です。

外付けCdSメーターは撮影レンズを通った光を測るTTL方式ではありません。

カメラ外部から被写体光を測定します。

したがって、

フィルター。

ベローズ。

接写リング。

などを使う場合には、その影響を別途考える必要があります。

外部露出計がなくても撮影できる

もちろんメーターは必須ではありません。

現在なら、

スマートフォン露出計アプリ。

単体露出計。

デジタルカメラ。

サニー16。

などで露出を決められます。

V6II本体には電子制御がありません。

露出計がなくても普通にシャッターは切れます。

電池不要

本体は完全機械式です。

したがって、

バッテリー。

電子回路。

液漏れ。

電池規格。

を気にする必要がありません。

外付けCdSメーターを使わなければ、

カメラ本体は電池ゼロで撮影できます。

現在古いカメラを実用品として使ううえではかなり大きなメリットです。

シャッターはB・1/2秒~1/500秒

V6IIはフォーカルプレーンシャッターを搭載します。

速度は、

  • B
  • 1/2秒
  • 1/4秒
  • 1/8秒
  • 1/15秒
  • 1/30秒
  • X
  • 1/60秒
  • 1/125秒
  • 1/500秒

という構成です。

1秒がない

面白いポイントです。

最長の通常シャッター速度は、

1/2秒。

1秒はありません。

それより長く露光するならBを使用します。

最高1/500秒

同時代の上級一眼レフでは1/1000秒が一般的になりつつありました。

V6IIは1/500秒。

スペック競争では控えめです。

しかし、

ISO100。

F8。

晴天。

といった普通の撮影なら問題ありません。

開放F1.8を晴天下で使うときには、低感度フィルムやNDフィルターが欲しくなる場合があります。

一軸不回転式シャッターダイヤル

Petri V6系の面白い部分です。

シャッターダイヤルは、

single pivot non-rotating shutter dial

と説明されています。

巻き上げ時にダイヤル全体がぐるぐる回転する旧式設計ではなく、設定位置を保つ方式です。

操作自体は一般的な機械式一眼レフに近い感覚で行えます。

ホットシューを搭載

V6IIで最も分かりやすい改良点。

ホットシュー標準装備。

初代V6では外付けアクセサリーシューを使う構成でした。

V6IIでは軍艦部へ直接シューを装備し、対応フラッシュを装着しやすくなっています。

このため、

V6かV6IIか見分ける際の重要な外観ポイント

にもなります。

フラッシュシンクロ

V6系はFP・M・Xシンクロに対応する構造を持ちます。

現代の電子ストロボを使用する場合にはXを利用します。

V6IIではホットシューが加わったことで、フラッシュ撮影の利便性が高くなっています。

ただし現在の大型ストロボや高電圧トリガー機器を古いカメラへ無造作に接続するのは避けた方が安全です。

ペンタプリズム一眼レフ

ファインダーは固定式ペンタプリズム。

撮影レンズを通った像をミラーで反射し、ペンタプリズムを経由して正立正像として観察します。

レンジファインダーとは違い、

実際に撮影レンズが見ている像をそのまま確認できる。

これが一眼レフの大きな利点です。

Micromic Lens Focusing

PETRI V6IIのファインダーには、Petri独自の、

Micromic Lens Focusing

と呼ばれるピント補助が使われています。

現在のMF一眼レフでよく見る、

上下像分割式スプリットイメージ。

とは少し違います。

ピントが外れていると中央部に細かなちらつき・パターンが見える。

合焦すると像が明瞭になる。

というマイクロプリズム系の仕組みです。

スプリットがなくても異常ではない

中古でファインダーを覗いて、

「真ん中が割れてない!」

となっても、それだけでスクリーン交換品とは限りません。

V6系の純正仕様そのものです。

クイックリターンミラー

シャッターを切る。

ミラーが上がる。

露光。

ミラーがすぐ戻る。

というクイックリターン式です。

現在では当然ですが、機械式一眼レフでは重要な構造です。

露光直後にファインダー像が戻るため、次の撮影へスムーズに移れます。

180度シングルストローク巻き上げ

フィルム巻き上げはレバー式。

V6純正仕様では、

約180度のシングルストローク。

一回の大きな操作で、

フィルムを一コマ送る。

シャッターをチャージ。

次の撮影準備。

を行います。

V6IIでは指当てが追加

V6IIでは巻き上げレバーへ樹脂製の指当てが追加されました。

当時、各メーカーで一般化していた操作性改善です。

後期V6IIではセルフタイマーレバーにも同様の樹脂パーツを持つ個体があります。

したがって、

樹脂がある/ない。

だけで部品欠品と決めつけず、製造時期差も考えましょう。

セルフタイマー

ボディ前面にはセルフタイマーがあります。

機械式です。

レバーを巻き上げる。

スタート。

一定時間後にシャッター。

という仕組みです。

現在中古では、

最も不用意に触りたくない部分のひとつ。

です🤣

古いグリースが固着している個体で無理に最大まで巻くと、そのまま止まる場合があります。

フィルムは35mm・24×36mm

使用フィルムは一般的な135フィルム。

画面サイズは24×36mm。

現在販売されている、

Kodak。

Ilford。

Fujifilm系在庫。

各社モノクロ。

などを利用できます。

特殊規格ではありません。

フィルムカウンターは自動復帰

撮影すると数字が進みます。

裏蓋を開くとリセット。

巻き戻しはクランク式です。

1960年代にはすでに一般化していた操作体系です。

交換レンズ

V6の純正資料には、

  • 28mm F3.5
  • 35mm F2.8
  • 135mm F3.5
  • 135mm F2.8
  • 200mm F3.5
  • 300mm F5.5
  • 400mm F6.3
  • 90-190mm F5.8
  • 80-200mm F4.5

などが掲載されています。

かなり幅広いシステムです。

自動絞りとプリセット絞りが混在

例えば、

28mm F3.5は自動絞り。

35mm F2.8も自動。

135mm F3.5は自動。

一方、

135mm F2.8。

200mm F3.5。

300mm。

400mm。

などにはプリセット方式も存在します。

中古交換レンズを触って、

「自動絞りレバーがない!故障!」

と判断しないようにしましょう。

スクリューマウントレンズ用アダプターも存在

V6純正資料では、スクリューマウント交換レンズを使用するためのアダプターリングも案内されています。

ただし、

「M42レンズなら何でも完全自動絞り」

になるわけではありません。

マウント変換で物理的に装着することと、ボディ側の自動絞り連動は別です。

PETRI V6IIの主な仕様

項目内容
発売1970年8月
形式35mm一眼レフ
フィルム135
画面24×36mm
フォーカスMF
マウントPetri独自ブリーチロック
標準レンズ55mm F1.8など
後期セット例C.C Auto Petri 55mm F1.7
絞り完全自動対応
ミラークイックリターン
ファインダー固定ペンタプリズム
ピント補助Micromic Lens Focusing
シャッター機械式フォーカルプレーン
速度B・1/2~1/500秒
ホットシューあり
外付けCdSメーター対応
本体露出計なし
電池本体不要
巻き上げ約180度シングルストローク
カウンター自動復帰
セルフタイマーあり
サイズ約142×93.4×90mm・F1.8付き
重量約890g・F1.8付き
発売時価格27,200円・F1.8付き

中古購入時に確認したいポイント

ここからが本番です。

PETRI V6IIは、

電子回路がない。

だから安心。

とはなりません。

50年以上経過した機械式一眼レフです。

しかもPetri独自の機構。

現在ではメーカー修理も期待できません。

中古ではかなり念入りに確認しましょう。

まずV6IIか確認

最初にモデル識別。

V6。

V6II。

かなり似ています。

大きなポイントは、

ホットシュー。

V6IIはホットシュー内蔵。

さらに背面・銘板なども確認します。

ブラックボディも存在

V6IIにはブラック仕上げの個体もあります。

クロームだけではありません。

ブラックだから別機種というわけではありません。

コレクション用途では塗装の擦れや補修跡も確認しましょう。

独自マウント

最重要級。

レンズを取り外し、

  • 固定リング
  • マウント爪
  • 絞り連動部
  • EEレンズ用切り欠き
  • ネジ
  • 変形

を確認します。

ブリーチリング

回転が滑らか。

最後まで締まる。

レンズ装着後にガタがない。

ことを見ます。

途中で止まる場合に工具で無理に回してはいけません。

EEレンズを装着するなら切り欠きを確認

V6IIの特徴です。

EEタイプのPetriレンズを実際に使用する予定なら、ミラーボックス側の切り欠きが正常で、連動ピンへ干渉しないことを確認します。

レンズが入らないからといって力任せに装着しない。

別世代ボディでは実際に干渉する可能性があります。

標準55mmの光学系

まずカビ。

ライトを斜めから入れます。

糸状。

蜘蛛の巣。

枝状。

ならカビ。

曇り

かなり重要です。

白い霧。

油膜。

光源周辺が大きく滲む。

なら内部曇りを疑います。

オールドレンズ特有の低コントラストと、単なる曇りを混同しないようにしましょう。

前玉・後玉

確認するのは、

  • 深い傷
  • 大量の拭き傷
  • カビ跡
  • コーティング劣化
  • 指紋

です。

特に後玉は写真への影響が出やすいため念入りに見ます。

フォーカスリング

最短。

中距離。

無限遠。

まで回します。

正常なら、

滑らか。

均一。

極端な重さなし。

ガタなし。

です。

固着

古いグリースで猛烈に重くなる個体があります。

無理に回して鏡筒を傷めないよう注意。

無限遠

遠方の建物へ向けます。

∞付近でファインダー像が合うことを確認します。

ただし最終的にはフィルム実写で、

ファインダーのピント=フィルム面のピント

か確認しましょう。

絞りリング

開放から小絞りまで確認。

引っ掛からない。

クリックが異常でない。

空回りしない。

ことを見ます。

絞り羽根

油。

固着。

一枚だけ遅い。

完全に開かない。

完全に閉じない。

症状がないか確認します。

自動絞り

A位置。

F8へ設定。

ファインダー観察中は開放。

シャッター。

瞬間的にF8。

撮影後すぐ開放。

この動作を確認します。

戻りが遅い

要注意。

絞り羽根が、

シュッ。

ではなく、

じわ~~。

と戻るなら油や機構粘りを疑います。

A/Mスイッチ

A。

M。

両方を確認します。

Mへ切り替えれば、絞りリング操作に合わせてその場で絞りが閉じることを確認します。

シャッター1/2秒

V6II最長通常速度。

まずここから。

約0.5秒。

何度か切ります。

毎回大きく時間が変わらないこと。

途中で止まらないこと。

を確認します。

1/4~1/30秒

古い機械式カメラ最大の鬼門です。

低速ガバナーのグリースが固まると、

遅すぎる。

途中停止。

ボタンを離すまで閉じない。

といった症状が起こります。

実際、V6IIユーザーからも低速エスケープメント固着の修理例が報告されています。

これは仕様ではありません。

低速がBみたいになるのは故障

例えば1/2秒。

シャッターボタンを押している間ずっと開く。

指を離してからさらに1/2秒動く。

これは正常ではありません。

古いグリースによる低速機構固着などを疑います。

1/500秒

最高速。

音だけでは精度を判断できません。

可能ならシャッターテスター。

または実写。

空。

均一な壁。

などを撮り、

画面の一部だけ暗い。

帯状に暗い。

半分写らない。

症状がないか確認します。

シャッター幕

裏蓋を開けて観察します。

触らない。

見るだけ。

確認するのは、

  • 穴
  • ひび
  • シワ
  • カビ
  • 油
  • たるみ

です。

小さなピンホールでも光漏れにつながります。

ミラー

シャッターを切ります。

ミラーが素早く上がる。

露光。

すぐ戻る。

ことを確認します。

ミラー動作と巻き上げの連動

Petriの一眼レフは内部に独特なカムシャフト系機構を持つことで知られています。

中古修理例では、タイミングずれによって、

ミラーが正常なときと異常なときが交互に出る。

といった症状も報告されています。

ミラーが一回動いたから完動ではなく、

20回程度繰り返す。

くらいの方が安心です。

巻き上げレバー

非常に重要。

一回最後まで動かします。

  • 異常に重くない
  • 引っ掛からない
  • ガリガリしない
  • 戻る
  • シャッターがチャージされる
  • スプロケットが回る

ことを確認します。

「最後だけ猛烈に重い」は注意

シャッターがチャージされる直前だけ異常な力を必要とする個体は、内部機構のずれや古いグリースなどを疑います。

力で突破しない。

これ大事です。

V6IIは希少なので、壊すと部品取り個体探しも面倒です。

フィルム巻き取り

裏蓋を開きます。

レバー操作で、

スプロケット。

巻き取り軸。

が正常に回るか確認します。

カウンター

撮影すると進む。

裏蓋を開くと復帰。

これを確認します。

巻き戻し

テストフィルムを入れられるなら、

巻き戻し解除。

クランク。

スプール。

まで確認します。

ファインダー

明るい壁や空へ向けます。

  • カビ
  • 曇り
  • プリズム腐食
  • 大量のチリ

を見ます。

Petri V6IIの修理相談では、現在でもファインダー内カビを抱えた個体が実際に報告されています。

写真には写らなくてもMFしづらくなります。

Micromic Lens

中央部でピントを前後させます。

ピントが外れる。

ちらつく。

合焦。

明瞭。

という変化が確認できるか見ます。

プリズム

古い一眼レフではプリズム銀蒸着の腐食も確認します。

黒い線。

斑点。

剥離。

がある場合、単純清掃では直りません。

ミラー受けモルト

ベタベタ。

粉化。

消失。

していないか確認します。

ミラーへ黒い粘着物が付いている個体もあります。

裏蓋モルト

光漏れの原因です。

PETRI V6IIの中古専門店販売例でも、モルト交換済みが状態評価のポイントとして記載されています。

つまり現在の実用品では、

交換されていて普通くらい

に考えてもよい部分です。

ホットシュー

V6IIならでは。

フラッシュを使用予定なら、

  • 接点腐食
  • シュー変形
  • 緩み
  • 発光

を確認します。

PCシンクロ端子

ホットシューがあってもシンクロ端子があります。

接点。

腐食。

ぐらつき。

を確認します。

セルフタイマー

未整備なら慎重に。

固いなら動かさない。

正常確認済みなら、

巻く。

スタート。

最後まで動く。

シャッターが切れる。

ことを確認します。

樹脂製指当て

V6IIでは巻き上げレバーへ樹脂製指当てがあります。

後期型ではセルフタイマーにも付く個体があります。

50年以上経過しているため、

  • 割れ
  • 欠け
  • 変色
  • 脱落

を確認します。

撮影性能には大きく影響しませんが、コレクション価値では重要です。

ホットシューがあるからV6IIとは限らない?

基本的には重要な識別ポイントです。

ただし古いカメラでは、

部品交換。

トップカバー交換。

改造。

が行われている可能性もゼロではありません。

最終的には、

銘板。

背面表記。

外装。

内部構造。

を総合して判断します。

ブラックボディ

ブラック仕様なら、

  • 塗装剥げ
  • 下地露出
  • 再塗装
  • タッチアップ
  • 打痕

を確認します。

使用感のあるブラックボディも格好いいですが、コレクション目的ならオリジナル塗装を重視しましょう。

外付けCdSメーター付きなら別途確認

メーター付きセットなら、

  • 電池室
  • CdS
  • 針
  • シャッター速度連動
  • 感度設定
  • 接点

を確認します。

ただしメーターが完全に死んでいても、

カメラ本体は普通に使えます。

外部露出計へ切り替えれば問題ありません。

実写確認

最終的にはフィルム一本。

これに勝るテストはありません。

おすすめは、

  • 1/2秒
  • 1/15秒
  • 1/60秒
  • 1/125秒
  • 1/500秒
  • 開放F1.8
  • F5.6
  • F11
  • 近距離
  • 無限遠
  • 逆光

を混ぜること。

現像後、

  • 露出
  • 高速ムラ
  • 低速
  • ピント
  • 光漏れ
  • コマ送り
  • 自動絞り

を確認します。

中古で優先したい順番

PETRI V6IIなら、

①巻き上げ機構

②シャッター低速

③シャッター高速

④ミラー

⑤自動絞り

⑥マウント

⑦レンズ光学系

⑧ファインダー

⑨モルト

⑩ホットシュー

の順で重視したいところです。

特に、

低速+巻き上げ。

ここは機械式V6II中古でかなり重要です。

標準レンズ付きがおすすめ

V6IIは独自マウント。

したがって、

ボディだけ激安!

に飛びつくと、

後から標準レンズが見つからない。

ということがあります。

実用目的なら、

55mm F1.8。

または55mm F1.7。

付きセットを優先。

さらに、

前後キャップ。

ケース。

外付けメーター。

などが付けばコレクションとしても面白くなります。

PETRI V6IIが向いている人

このカメラは、

  • 1970年代初頭の国産SLRが好き
  • ペトリが好き
  • 完全機械式が好き
  • 電池なしで撮りたい
  • 独自マウントが好き
  • 55mm標準レンズが好き
  • マイナー国産メーカーを掘りたい
  • ホットシュー付きV6が欲しい
  • EE世代まで含めてPetriレンズを楽しみたい

人に向いています。

特に、

「Nikon、Canon、PENTAX、Minoltaだけが国産一眼レフじゃないぞ」

という人には刺さります🤣

向いていない人

逆に、

  • AEが必要
  • 内蔵露出計が必要
  • 1/1000秒が必要
  • レンズを簡単に集めたい
  • 修理店を簡単に見つけたい
  • 部品供給を重視する
  • 小型軽量が欲しい

なら別機種の方が扱いやすいでしょう。

特に現在、Petriの修理を受け付けない修理店もあります。

壊れてから修理先を探すより、最初から状態のよい個体を選ぶ。

これがかなり重要です。

V6とV6IIならどちらを選ぶ?

実用品ならV6IIを選ぶメリットがあります。

ホットシュー。

EEタイプレンズへの対応。

少し新しい年代。

このあたりです。

ただし現在では、

V6IIだから絶対に状態がよい。

とは限りません。

1965年V6も1970年V6IIも、すでに半世紀以上経過。

結局は、

個体状態が最優先。

整備済みV6。

未整備V6II。

ならV6を選ぶ価値は十分あります。

まとめ

PETRI V6IIは1970年8月に発売された35mm機械式一眼レフです。

1965年のV6をベースに、

ホットシューを標準装備。

さらに、

EEレンズへ対応できるようミラーボックスを改良。

したモデルです。

基本的な特徴は、

  • 24×36mm
  • 独自Petriブリーチロックマウント
  • 55mm F1.8などの標準レンズ
  • 完全自動絞り
  • クイックリターンミラー
  • ペンタプリズム
  • Micromic Lensフォーカシング
  • B・1/2~1/500秒
  • 完全機械式
  • シングルストローク巻き上げ
  • セルフタイマー
  • ホットシュー
  • 本体露出計なし
  • 電池不要

というものです。

そして中古で最大のポイントは、

「シャッターが一回切れたからOK」ではない。

ということ。

1/2秒。

1/4。

1/8。

1/15。

低速を全部試す。

1/500秒。

巻き上げ。

ミラー。

自動絞り。

マウント。

ファインダー。

モルト。

ここまで見る。

特に低速シャッターが、

ボタンを押している間だけ開きっぱなし。

のような挙動をしたら、

「ペトリだからこういう変な仕様なんだろう」

で済ませてはいけません🤣

それは正常動作ではなく、低速ガバナー固着などを疑う症状です。

そしてV6IIには露出計がありません。

スマートフォンで測る。

1/125秒。

F8。

55mmでピントを合わせる。

大きな巻き上げレバーを動かす。

ボディ前面の斜めシャッターボタンを押す。

ガシャッ。

電池なし。

電子回路なし。

AFなし。

AEなし。

でも写真は撮れる。

PETRI V6IIは、独自マウント、独自操作系、完全機械式というペトリの個性を残しながら、ホットシューとEEレンズ対応を加えた、Petri V6シリーズの完成形ともいえる一眼レフです。

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