キヤノン Canon C-8 25mm F1.8

キヤノン Canon C-8 25mm F1.8

Canon C-8 25mm F1.8とは?Cine 8-T用望遠シネレンズの特徴と中古購入時の注意点

Canon C-8 25mm F1.8は、キヤノンが1950年代に8mmムービーカメラ向けとして展開した交換式シネレンズです。

正式な鏡筒表記では、

CANON LENS C-8 25mm F1.8

などの刻印を持つ個体が見られます。

主な用途は、1956年に発売されたキヤノン初の8mmシネカメラ、

Canon Cine 8-T

などのC-8系システム。

Cine 8-Tはレギュラー8/Double 8方式を採用したレンズ交換式8mmムービーカメラで、2本のレンズを装着できるターレットを備えていました。

キヤノンはこのカメラ用として、

  • 6.5mm
  • 13mm
  • 25mm
  • 38mm
  • 50mm
  • 75mm

という幅広い焦点距離の交換レンズ群を用意しています。

その中で25mm F1.8は、

標準13mmより長く、38mmや50mmほど長すぎない望遠域

を担当するレンズです。

現在ではCine 8-Tで実際に8mm映画を撮影する用途だけでなく、PENTAX Qなどの小型センサーデジタルカメラへ特殊なアダプターを介して装着し、オールドシネレンズとして遊ぶこともできます。

ただし非常に重要なのが、

このレンズを一般的なDマウントレンズだと思わないこと。

Cine 8-T用の純正レンズシステムでは、キヤノン独自のバヨネットマウントが採用されています。

中古購入時には光学状態だけでなく、マウント形状を必ず確認しましょう。

Canon Cine 8-Tとは

Canon Cine 8-Tは1956年11月に発売された8mmムービーカメラです。

発売時価格は48,000円。

キヤノン初の8mmシネカメラであり、日本国内でも初期の国産8mmカメラのひとつでした。

現在のカメラとはまったく違う、

スプリングモーター式。

ゼンマイを巻く。

レンズを選ぶ。

絞りを設定。

フォーカスを合わせる。

撮影。

という完全機械式の映画撮影機です。

目次

レギュラー8方式

使用するのはレギュラー8、Double 8と呼ばれる方式です。

フィルム自体は16mm幅。

まず片側を撮影。

フィルムを裏返してもう一度撮影。

現像後に中央を縦方向へ切断し、8mm幅の映画フィルムとしてつなげます。

Cine 8-Tの撮影画面サイズは約、

3.7×4.9mm。

現在のデジタルカメラセンサーと比較しても非常に小さな画面です。

25mmでも「望遠」

35mm写真の世界では、

25mm=超広角。

というイメージがあります。

しかしCanon C-8 25mm F1.8は8mm映画用。

撮影画面が非常に小さいため、25mmはむしろ、

望遠レンズ

として使われます。

35mm判換算なら約175mm前後の感覚

レギュラー8の撮影画面対角線を基準に単純換算すると、25mmは35mm判でおおむね170~180mm級の画角に相当します。

したがって、

人物のアップ。

遠景。

スポーツ。

動物。

離れた被写体。

などを大きく映すためのレンズです。

当然ながら、

「25mmだから広角として使おう」

というレンズではありません。

フォーマットが違えば、焦点距離の意味も変わります。

Cine 8-Tでは13mmが標準レンズ

Canon Cine 8-Tの標準レンズは、

13mm F1.8。

です。

25mm F1.8は標準13mmのおよそ2倍の焦点距離。

かなり明確な望遠効果が得られます。

当時の純正システムには、

6.5mm F1.8。

13mm F1.8。

25mm F1.8。

38mm F1.8。

50mm F2.2。

75mm F3.2。

などが確認されています。

こうして並べると、

6.5mm=広角。

13mm=標準。

25mm=中望遠~望遠。

38mm以上=さらに望遠。

という構成が分かりやすくなります。

開放F1.8

Canon C-8 25mmの最大口径は、

F1.8。

1950年代の8mm映画用望遠レンズとしてかなり明るい仕様です。

映画撮影では静止画と違い、一枚だけシャッター速度を遅くして光量を稼ぐことが簡単ではありません。

毎秒16コマ。

24コマ。

32コマ。

と連続撮影するため、一コマごとの露光時間は撮影速度と回転シャッターによって決まります。

そこでF1.8の大口径が効きます。

Cine 8-Tは最高64fps

Cine 8-Tでは、

  • 16fps
  • 24fps
  • 32fps
  • 48fps
  • 64fps

の撮影速度を選択できます。

フレームレートを高くすると、一コマあたりの露光時間は短くなります。

高速度撮影ではより多くの光が必要になるため、F1.8の明るいレンズは有利です。

Cine 8-Tは2本ターレット

Cine 8-Tの外観で目立つのが、

2本のレンズを同時に装着するターレット。

です。

例えば、

13mm F1.8。

25mm F1.8。

この2本を同時装着。

通常撮影は13mm。

遠くを大きく撮りたくなったらターレットを回して25mm。

という使い方ができます。

現在のズームレンズとは違い、

単焦点レンズそのものを回転させて画角を変更する。

実に1950年代らしいシステムです。

レンズ交換に連動する特殊ファインダー

Canon Cine 8-Tはレンズだけが交換式なのではありません。

ファインダーも非常に凝っています。

純正仕様では、

  • 6.5mm
  • 13mm
  • 25mm
  • 38mm
  • 50mm
  • 75mm

それぞれの画角に対応します。

レンズを交換するたびに別売り外付けファインダーを付け直す必要がないよう、カメラ側に画角切り替え機構が組み込まれています。

25mmでは拡大ファインダーも利用

当時のキヤノン資料では、

25mm。

50mm。

75mm。

など長焦点レンズ使用時には、より精密に構図・ピントを確認するための2倍表示を利用できることが説明されています。

8mmは画面が小さい。

しかも25mmでは被写界深度が13mmより浅くなる。

そこでピント確認をしやすくしています。

パララックス自動補正

Cine 8-Tの大きな技術的特徴です。

撮影レンズとファインダーは別の位置にあります。

そのため近距離では、

ファインダーで見えている範囲と実際にフィルムへ写る範囲

にズレが生じます。

これがパララックスです。

Cine 8-Tではレンズのフォーカシング操作とファインダー機構を連動させ、距離に応じてパララックスを自動補正します。

1956年の8mmカメラとして非常に凝った機構です。

Canon C-8独自バヨネットマウント

ここからが中古購入で非常に重要です。

Canon Cine 8-T純正システムのマウントは、

Canon独自のバヨネット方式。

です。

一般的な8mmシネレンズでよく使われる、

Dマウントではありません。

Dマウントではない

Dマウントは、

直径5/8インチ。

32山。

ねじ込み式。

という小型シネレンズ規格です。

Bolex。

ARCO。

Yashica。

Cine-Nikkor。

などの8mmレンズで多数使われました。

しかしCine 8-Tは独自バヨネット。

レンズ後端にはDマウントの細いねじ山ではなく、専用の固定機構があります。

「C-8」はマウント名称としても使われる

中古市場やシネレンズ愛好家の間では、

Canon C-8 mount

などと呼ばれることがあります。

ただしキヤノン純正資料では単純にCanon bayonetとして説明されています。

JFCでは、

Cine 8-T用キヤノン独自バヨネット

と説明するのが最も誤解が少ないでしょう。

Dマウント仕様・改造品との混同に注意

さらにややこしいことがあります。

中古市場やシネレンズ研究では、Canon製8mm固定焦点レンズにDマウント仕様や、Dマウントへ変換された個体が確認されることがあります。

またCine 8-Tのマウント部分を利用し、DマウントやPENTAX Q用へ改造したアダプターも存在します。

したがって、

「Canon C-8 25mmだから絶対このマウント」

と写真を見ずに判断するのは危険です。

購入前には、

レンズ後端。

ねじ山。

バヨネット。

改造跡。

アダプター。

を必ず確認しましょう。

25mm F1.8だけ買ってもPENTAX Qへ直接は付かない

これも重要です。

Dマウントレンズなら、

D→PENTAX Q。

という市販アダプターを使いやすい。

しかし純正Cine 8-T用C-8バヨネットでは、そのままでは使えません。

必要なのは、

C-8バヨネットを受ける専用アダプター。

です。

市販品が常に流通しているような一般的マウントではありません。

中古Cine 8-Tのレンズボードやバヨネット部品を利用して自作・加工した例もあります。

したがってデジタル遊び目的で買うなら、

レンズより先にアダプターを確保できるか確認する。

これはかなり大事です。

PENTAX Qなら約140mm相当

初代PENTAX QやQ10は1/2.3型センサーです。

35mm判換算倍率はおおむね5.5倍前後。

25mm×約5.5。

およそ、

135~140mm相当。

8mm映画時代ほど極端な望遠ではありませんが、デジタルでもしっかり望遠レンズになります。

人物。

花。

小物。

遠景。

圧縮感を生かしたスナップ。

などに面白い画角です。

Q7・Q-S1ならもう少し広い

Q7とQ-S1は1/1.7型センサーで、初代Qよりセンサーが大きくなっています。

そのため同じ25mmでも、35mm判換算ではおおむね110~120mm級。

初代Qより少し広くなります。

しかし同時に、

レンズ本来の8mm画面より広い範囲を使う

ことになります。

周辺減光。

像流れ。

周辺の甘さ。

などが目立つ可能性があります。

フルサイズ用25mmではない

これは絶対に間違えないところです。

Canon C-8 25mm F1.8を見て、

「25mm F1.8のフルサイズ広角レンズ!」

とはなりません🤣

設計対象は約3.7×4.9mmという小さな8mm映画画面。

フルサイズ24×36mmとは桁違いです。

大きなセンサーへ装着すれば、

円形像。

巨大なケラレ。

周辺真っ黒。

といった状態になる可能性があります。

これは故障ではありません。

光学構成は断定しない

古いシネレンズの記事で注意したい部分です。

Canon C-8 25mm F1.8については、Cine 8-T用レンズとしての存在、焦点距離、F1.8、対応画角などは確認できます。

しかし今回確認できたキヤノン一次資料では、

25mm F1.8単体の何群何枚という光学構成を確認できませんでした。

したがって、

「○群○枚」

を推測で書くのは避けます。

現在残っている中古個体で重要なのは、設計枚数以上に実際の光学状態です。

フィルター径は27mm系

Cine 8-T用交換レンズを実際に所有するユーザー資料では、交換レンズ群に27mmフィルターを共用できることが報告されています。

25mm F1.8もこのシステムに含まれます。

ただし半世紀以上前のレンズです。

鏡筒交換。

前枠交換。

改造。

などを受けた可能性もあるため、

実物を測ってからフィルターを購入する

のが確実です。

フォーカスはマニュアル

もちろんAFはありません。

距離リングを回してピントを合わせます。

Cine 8-Tではフォーカシング操作がファインダーのパララックス補正とも連動します。

25mmは13mmより被写界深度が浅いため、ピント精度も重要です。

F1.8ではピントがシビア

8mmという小さなフォーマットでは被写界深度が深くなりやすいものの、

25mm。

F1.8。

近距離。

という条件では、標準13mmより明確にピントへ注意が必要です。

人物の顔。

文字。

近距離被写体。

では距離リングをきちんと合わせましょう。

絞りはマニュアル

絞りリングを使ってF値を変更します。

電子絞り。

自動絞り。

カメラとの電子通信。

ありません。

純粋な機械式シネレンズです。

そのため現代デジタルへ適応しても、絞りはレンズ側で直接設定します。

電子機構なし

レンズ単体には、

AFモーター。

手ブレ補正。

電子接点。

CPU。

一切ありません。

つまり電子故障はありません。

しかし70年近く経過したレンズ。

代わりに、

カビ。

曇り。

グリース固着。

絞り油。

マウント変形。

という純粋な経年劣化との戦いになります🤣

Canon C-8 25mm F1.8の主な仕様

項目内容
メーカーCanon
レンズ名CANON LENS C-8
焦点距離25mm
開放F値F1.8
用途8mmムービーカメラ
主なカメラCanon Cine 8-T系
フォーマットRegular 8/Double 8
Cine 8-T画面約3.7×4.9mm
位置づけ望遠
フォーカスMF
絞りマニュアル
純正Cine 8-TマウントCanon独自バヨネット
Dマウント純正Cine 8-T用とは別物なので要確認
フィルター27mm系とする実機資料あり
AFなし
電子接点なし
手ブレ補正なし
光学構成一次資料で確認できず
製造時代1950年代後半を中心とするCine 8-T世代
デジタル利用専用/改造アダプター経由でPENTAX Qなど

中古購入時に確認したいポイント

Canon C-8 25mm F1.8は非常に小さなシネレンズですが、

「カビがなければOK」

ではありません。

むしろ最大の問題は、

何マウントになっている個体なのか。

です。

まず刻印を確認

鏡筒を確認します。

重要なのは、

CANON LENS

C-8

25mm

1:1.8

などの表記。

似たC-8レンズには、

13mm F1.8。

38mm F1.8。

50mm。

などがあります。

焦点距離を必ず確認します。

25mmと38mmを間違えない

中古写真ではレンズが非常に小さく、外観も似ています。

25mm F1.8。

38mm F1.8。

両方存在します。

しかも中古セットでは複数本まとめて販売されることがあります。

正面銘板を拡大して読みましょう。

C-8バヨネットを確認

レンズ後端を見る。

これが最重要です。

Cine 8-T純正用なら、キヤノン独自のバヨネット構造です。

Dマウントのような細いねじ込みではありません。

Dマウントだと思って買わない

商品説明に、

「8mmシネレンズ」

「小型レンズ」

とだけ書かれている場合があります。

そこから、

8mm=Dマウントだろう

と判断しない。

Cine 8-Tは独自バヨネットです。

改造個体か確認

現在まで残ったシネレンズでは、

  • Dマウント化
  • Cマウント化
  • PENTAX Q化
  • マウント部切削
  • 接着固定

などの改造を受けている場合があります。

鏡筒後端に、

工具傷。

接着剤。

不自然なネジ。

削り跡。

追加部品。

がないか見ます。

改造=悪とは限らない

PENTAX Qで使う目的なら、精度よく改造されている個体はむしろ便利です。

しかし、

オリジナルCine 8-Tへ戻せるか。

無限遠が出るか。

光軸が傾いていないか。

は別問題。

コレクション目的なら純正マウントを優先しましょう。

マウント部のガタ

Cine 8-Tへ装着できる場合は実際にロックします。

  • ガタがない
  • 回転しない
  • 傾かない
  • 正常に着脱できる

ことを確認します。

非常に小さなレンズなので、わずかな傾きでもピント面に影響する可能性があります。

ターレットへの装着

Cine 8-T本体があるならターレットの両側で確認します。

レンズを付ける。

ターレットを回す。

撮影位置で正常に止まる。

隣のレンズへ干渉しない。

ことを見ます。

フォーカスリング

最短から無限遠まで回します。

理想は、

滑らか。

適度な抵抗。

途中で固くない。

ガタがない。

です。

グリース固着

1950年代レンズなので十分あり得ます。

最初は動く。

途中から固い。

冬場だけ猛烈に重い。

なら古いグリースの硬化を疑います。

小さな鏡筒なので無理に握って回さないようにしましょう。

無限遠

Cine 8-Tなら遠景へ向けて確認。

デジタルへ適応しているなら液晶拡大で確認。

∞位置付近で遠方へピントが来ることを見ます。

無限遠が出ない場合

レンズ故障とは限りません。

特にデジタルアダプター使用時は、

アダプター厚。

マウント位置。

加工精度。

が原因の場合があります。

別アダプターや元のCine 8-Tで切り分けます。

カビ

LEDライトを斜めから当てます。

非常に小さいレンズなので前後両方向から確認します。

見るのは、

糸状。

蜘蛛の巣状。

枝状。

点から広がる模様。

です。

曇り

オールドシネレンズではカビ以上に厄介な場合があります。

光を通したときに、

煙のような白い霞。

油膜。

全体的な白濁。

がないか確認します。

曇りがあると逆光時にコントラストが猛烈に落ちます。

「オールドレンズらしい柔らかさ」と曇りを混同しない

これ、かなり大事です。

撮ってみたら、

ふわふわ。

低コントラスト。

「うお~、1950年代シネレンズの味だ!」

と思ったら、

ただ曇ってました。

というオチは普通にあります🤣

正常個体との比較。

逆光。

絞り違い。

で判断しましょう。

前玉

確認するのは、

  • 深い傷
  • 拭き傷
  • カビ跡
  • コーティング劣化
  • 欠け

です。

小型シネレンズはキャップを紛失しやすく、裸で保管された個体も多くあります。

後玉

こちらも重要。

マウント部に近いため、

指紋。

傷。

カビ。

汚れ。

が付いている場合があります。

無理に綿棒などを突っ込まず、状態を確認します。

絞りリング

F1.8から小絞り方向へ回します。

確認するのは、

  • 滑らか
  • 固着なし
  • 空回りなし
  • 引っ掛かりなし

です。

小型レンズではリング自体が非常に細いため、力任せは禁止です。

絞り羽根

前後から光を入れて確認します。

全羽根が動く。

一枚だけ外れていない。

開放F1.8まで完全に開く。

小絞りまで閉じる。

ことを確認します。

絞り羽根の油

多少の油があっても手動絞りなので一眼レフの瞬間自動絞りほど即致命傷にはなりません。

しかし油が進行すれば、

重くなる。

固着する。

羽根へ付着。

光学系へ移動。

という可能性があります。

状態評価ではマイナスです。

F1.8を必ず実写する

このレンズを買う最大の理由です。

アダプター環境があるなら、

F1.8。

F2.8。

F4~5.6。

と撮り比べましょう。

開放で、

中央解像。

フレア。

色収差。

コントラスト。

ボケ。

を確認します。

片ボケ

平面的な被写体を撮ります。

左。

中央。

右。

を比較。

一方だけ極端に甘い場合は、

  • 光学系偏芯
  • 落下
  • マウント傾き
  • 改造精度
  • アダプター傾き

などを疑います。

特に改造マウントではレンズ本体よりアダプター側が原因の場合があります。

イメージサークル

PENTAX Qなどで利用するなら、

四隅。

周辺。

を確認します。

このレンズはレギュラー8用。

PENTAX Qのセンサーでさえ本来の8mm撮影画面より広い範囲を使用します。

したがって、

周辺減光。

周辺の甘さ。

像流れ。

が発生しても、必ずしも故障ではありません。

QとQ7で結果が違う

初代Q/Q10よりQ7/Q-S1の方がセンサーが大きい。

そのため、

初代Qでは問題なし。

Q7では周辺が崩れる。

ということもあり得ます。

シネレンズでは、

マウントできる=センサー全面をカバーする

ではありません。

逆光テスト

太陽。

窓。

LED。

など強い光源を画面付近へ入れます。

見るのは、

フレア。

ゴースト。

全体的白濁。

です。

古いレンズなのでフレア自体は味にもなります。

しかし画面全体が真っ白になるなら内部曇りも疑います。

フィルターねじ

27mm系フィルターを使用する個体なら軽く装着確認。

途中で固くなる。

斜めに入る。

最後まで入らない。

場合はねじ山変形を疑います。

無理に締めない。

前枠のへこみ

シネレンズは小さいため落下すると前枠から着地しやすい。

円形が潰れていないか。

フィルターが入るか。

フォーカスリングへ影響していないか。

を確認します。

Cine 8-Tとの連動

本来のCine 8-Tで使用する場合は、

レンズを回してフォーカス。

ファインダー側のパララックス補正が連動。

正常に構図確認できる。

ことも確認したいところです。

レンズだけ正常でも、ボディ連動機構が固着している場合があります。

25mm用ファインダー位置

Cine 8-T側のファインダーセレクターを25mmへ設定。

画角が切り替わるか確認します。

「25mmレンズを付けたらファインダーも勝手に完全切り替え」

と考えず、カメラ側操作も理解しておきましょう。

13mm+25mmセットは魅力的

中古Cine 8-Tでは、

13mm F1.8+25mm F1.8

の2本セットが見つかることがあります。

これは非常に使いやすい組み合わせです。

13mmで標準撮影。

25mmで望遠。

両方F1.8。

1950年代の単焦点2本だけでかなりの場面をカバーできます。

ターレット式ならなおさら本来の姿です。

38mm F1.8との違い

同じC-8シリーズには38mm F1.8もあります。

25mmよりさらに望遠。

レギュラー8ではかなり狭い画角になります。

人物アップ。

遠方。

などに向きます。

現在デジタルで遊ぶ場合も、

25mmの方が比較的扱いやすい望遠。

38mmはより強い望遠。

という関係です。

50mm・75mmはさらに強烈

Cine 8-Tの純正ファインダーは50mm・75mmにも対応します。

8mmの75mm。

35mm判で考えれば超望遠級。

現在の感覚からすると、

「こんな小さな映画フィルムに75mm付けるの!?」

となります🤣

しかしキヤノンは1956年の時点でそこまでシステム化していました。

Canon C-8 25mm F1.8が向いている人

このレンズは、

  • Canon Cine 8-Tを所有している人
  • 8mm映画機材を集めている人
  • 1950年代キヤノンが好きな人
  • シネレンズを収集している人
  • PENTAX Qで特殊レンズを遊びたい人
  • 小型望遠レンズが好きな人
  • Canonの写真レンズ以外の歴史に興味がある人
  • 独自マウントにロマンを感じる人

に向いています。

特に、

「CanonといえばRF・FD・EF・RFだけじゃないだろ!」

という人には刺さります🤣

向いていない人

逆に、

  • 市販アダプターだけで簡単に使いたい
  • フルサイズ用25mmが欲しい
  • AFが必要
  • 電子絞りが必要
  • 周辺まで現代レンズ級に解像してほしい
  • マウント加工をしたくない
  • コレクションではなく実用性最優先

なら別レンズの方が簡単です。

このレンズ最大のハードルは、

光学性能よりマウント。

です。

中古で最優先したい順番

Canon C-8 25mm F1.8なら、

①正確なマウント

②改造の有無

③カビ・曇り

④フォーカス

⑤絞り

⑥後玉

⑦マウントのガタ

⑧実写片ボケ

⑨イメージサークル

⑩外観

くらいの優先順位がおすすめです。

特にデジタル用途なら、

「このレンズをどうやって自分のカメラへ付けるのか」

を買う前に解決しておきましょう。

まとめ

Canon C-8 25mm F1.8は、キヤノンが1950年代後半に展開した8mm映画用の大口径望遠シネレンズです。

代表的な使用カメラは、

Canon Cine 8-T。

1956年11月発売。

キヤノン初の8mmムービーカメラです。

Cine 8-Tには、

6.5mm。

13mm。

25mm。

38mm。

50mm。

75mm。

という交換レンズに対応するファインダー機構が備わり、レンズフォーカスに連動したパララックス自動補正まで搭載していました。

25mm F1.8は、そのシステムの望遠側を担当します。

そして中古で何より重要なのが、

「25mmだから広角ではない。」

8mm映画では望遠です。

さらに、

「8mmレンズだからDマウント」でもない。

Cine 8-T純正システムはキヤノン独自バヨネットです。

Dマウントアダプターを買って、

「よっしゃPENTAX Qへ装着!」

↓

入らん。

となる可能性があります🤣

だから購入時は、

刻印。

25mm F1.8。

後端マウント。

改造跡。

カビ。

曇り。

フォーカス。

絞り。

そしてアダプター。

ここまで確認する。

1956年。

まだキヤノンが一眼レフCanonflexを発売するより前。

EFマウントどころかFDマウントさえ存在しない時代です。

キヤノンはすでに、

レンズ交換式8mmカメラ。

2本ターレット。

6.5~75mm対応ファインダー。

パララックス自動補正。

という凝ったシステムを作っていました。

そのターレットに13mmと並んで取り付けられ、遠くの被写体を引き寄せていた小さなF1.8望遠レンズ。

Canon C-8 25mm F1.8は、写真用カメラとは別の場所で発展していた1950年代キヤノンの映画撮影技術を、小さな金属鏡筒の中へ残した8mmシネレンズです。

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