オリンパス PEN E-PL1s

オリンパス PEN E-PL1s

元々「オリンパス PEN」とは、かつてオリンパスが製造していたコンパクトフィルムカメラであり、それが現代にミラーレス一眼として蘇ったのです。機種名とデザインを踏襲しつつ、中身は最新機種といった組み合わせは他のカメラメーカーにおいても使われている手段です(ニコンDfなど)。また、自動車メーカーにおいてもかつて使われていた車名を再び使用する、といったパターンがいくつか見受けられます。そのようにして「先代」と「現代」を様々な面で比較すると面白そうですね。

オリンパス PEN Lite E-PL1sは、2010年12月に発売されたマイクロフォーサーズ規格のレンズ交換式デジタルカメラです。

クラシカルな外観を持つPENシリーズのなかでも、操作を簡略化したエントリーモデルに位置づけられます。フィルムカメラではありませんが、オールドレンズの装着を楽しみたい人や、気軽に使える小型ミラーレスカメラを探している人にとって興味深い一台です。

ここでは、オリンパス PEN E-PL1sの特徴や基本スペック、E-PL1との違い、中古で購入するときの注意点を紹介します。

目次

オリンパス PEN E-PL1sとは

オリンパス PEN E-PL1sは、2010年3月に発売された「PEN Lite E-PL1」の改良モデルとして、同年12月4日に発売されました。

ホワイト、レッド、ブラックの3色が用意され、ボディー側面まで本体と同色にまとめられたデザインが特徴です。

マイクロフォーサーズ規格を採用

E-PL1sは、マイクロフォーサーズマウントを採用したレンズ交換式カメラです。

オリンパスやパナソニックなどから発売されたマイクロフォーサーズレンズを装着でき、レンズを交換することで広角撮影から望遠撮影まで対応できます。

撮像センサーには、有効約1,230万画素の4/3型ハイスピードLive MOSセンサーを搭載。画像処理エンジンには「TruePic V」が採用されています。

ボディー内手ぶれ補正を搭載

E-PL1sには、撮像センサーを動かして手ぶれを軽減するボディー内手ぶれ補正機構が搭載されています。

手ぶれ補正機能を持たないレンズでも補正効果を得られるため、古いマニュアルフォーカスレンズをマウントアダプター経由で使用する場合にも便利です。

レンズ側ではなくカメラ本体側に手ぶれ補正機構があることは、オールドレンズを楽しみたい人にとって大きな魅力といえるでしょう。

E-PL1sの主な特徴

内蔵フラッシュを装備

E-PL1sは、小型ボディーながらポップアップ式のフラッシュを内蔵しています。

屋内や逆光時など、少し光を補いたい場面で外付けフラッシュを用意せずに撮影できます。カメラ上部にはホットシューも備わっており、対応する外部フラッシュの装着も可能です。

ライブガイドで撮影設定を変更できる

初心者向けの機能として「ライブガイド」が搭載されています。

背景のぼかし方、写真の明るさ、色合い、被写体の動きの表現などを、画面を確認しながら調整できます。

絞り値やシャッター速度といった専門用語に慣れていない人でも、完成する写真をイメージしながら設定を変えられる仕組みです。

6種類のアートフィルターを搭載

E-PL1sには、写真の雰囲気を変えられる6種類のアートフィルターが搭載されています。

  • ポップアート
  • ファンタジックフォーカス
  • ラフモノクローム
  • トイフォト
  • ジオラマ
  • ジェントルセピア

撮影後に画像編集ソフトを使わなくても、カメラ内で特徴的な色や質感を表現できます。静止画だけでなく、動画撮影にも使用できます。

HD動画撮影に対応

動画は最大1,280×720ピクセルのHD画質に対応しています。

記録形式はAVI Motion JPEGで、HD動画の連続撮影時間は約7分です。現在のカメラと比べると動画性能は控えめですが、短い記録動画を撮影する用途には利用できます。

オリンパス PEN E-PL1sの基本スペック

項目仕様
発売日2010年12月4日
カメラ形式マイクロフォーサーズ規格レンズ交換式カメラ
レンズマウントマイクロフォーサーズマウント
有効画素数約1,230万画素
撮像センサー4/3型ハイスピードLive MOSセンサー
ISO感度ISO100~6400
シャッター速度60~1/2000秒、バルブ
連続撮影約3コマ/秒
手ぶれ補正撮像センサーシフト式
液晶モニター2.7型・約23万ドット
動画1,280×720・AVI Motion JPEG
記録媒体SD・SDHCメモリーカード
使用電池リチウムイオン充電池BLS-5
本体サイズ約114.6×72.2×41.5mm
本体重量約296g
電池・カード込み約342g

E-PL1とE-PL1sの違い

E-PL1sは、E-PL1から大幅に設計を変更したモデルではありません。

主な違いは、最高ISO感度がISO3200からISO6400へ拡張されたことと、キットレンズが新しいタイプへ変更されたことです。

新しいキットレンズを採用

E-PL1sのレンズキットには、「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II」が付属していました。

このレンズにはMSC機構が採用され、従来のキットレンズよりもオートフォーカスの高速化と静音化が図られています。

ボディーと標準ズームレンズ、電池、メモリーカードを組み合わせた重量は約454gでした。

使用電池がBLS-5に変更された

E-PL1sには、リチウムイオン充電池「BLS-5」と専用充電器「BCS-5」が付属していました。

中古で購入するときは、バッテリーだけでなく、対応する充電器が付属しているかも確認しておきましょう。BLS-5は旧型のBCS-1充電器では充電できないため、充電器の型番にも注意が必要です。

中古のE-PL1sを購入するときの注意点

E-PL1sは発売から長い年月が経過しているため、外観だけでなく電子部品や付属品の状態も確認する必要があります。

バッテリーの劣化

古いリチウムイオン電池は、満充電にしても短時間で残量が減ることがあります。

電源が入るだけで判断せず、しばらく撮影や再生を行い、バッテリー残量が急激に減らないか確認しましょう。

液晶モニターの状態

背面液晶に黄ばみ、変色、表示不良、強い傷がないか確認します。

E-PL1sは光学ファインダーを内蔵していないため、通常は背面液晶を見ながら撮影します。液晶の状態は操作性に大きく影響します。

別売りの電子ビューファインダーVF-2を取り付けることもできますが、ホットシューを使用するため、外付けフラッシュなどとの同時装着はできません。

センサーと手ぶれ補正

明るい壁や空を絞り込んで撮影し、黒い点や汚れが写り込まないか確認します。

電源投入時やシャッターを切ったときに異常な振動や音が発生する場合は、手ぶれ補正機構に不具合がある可能性もあります。

SDカードの対応規格

E-PL1sが対応している記録媒体は、SDカードとSDHCカードです。後継機のE-PL2とは異なり、公式仕様上はSDXCカードに対応していません。

中古購入後にカードを用意する場合は、容量だけでなく規格も確認しましょう。

レンズキットはレンズの状態も確認する

レンズ付きで購入する場合は、レンズ内部のカビやクモリ、ズームリングの動き、オートフォーカスの作動も確認します。

沈胴式の標準ズームレンズは、撮影前にレンズを繰り出す必要があります。レンズを収納したままでは撮影できないため、初めて使用するときは故障と勘違いしないよう注意しましょう。




E-PL1sはどんな人に向いている?

オリンパス PEN E-PL1sは、次のような人に向いています。

  • 小型のレンズ交換式カメラを使いたい人
  • クラシカルなPENシリーズの外観が好きな人
  • マイクロフォーサーズレンズを所有している人
  • ボディー内手ぶれ補正を使いたい人
  • オールドレンズ撮影を試してみたい人
  • 撮影機能を絞ったシンプルなカメラを探している人

一方、高速なオートフォーカスや高精細な液晶、本格的な動画撮影を重視する場合は、新しい世代のカメラのほうが適しています。

まとめ

オリンパス PEN E-PL1sは、有効約1,230万画素のLive MOSセンサーとボディー内手ぶれ補正を搭載した、小型のマイクロフォーサーズカメラです。

E-PL1をベースに、ISO6400への対応、新型キットレンズ、BLS-5バッテリーなどの変更が加えられました。

中古で購入するときは、バッテリーと充電器、液晶画面、手ぶれ補正、センサー、SDカードの対応規格を確認することが重要です。

現代のカメラと比べれば性能面に古さはありますが、PENシリーズらしいデザインや、マイクロフォーサーズならではのレンズ交換を手軽に楽しめる一台です。

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