ZENZA BRONICA GS-1は、ゼンザブロニカが1983年に発売した6×7判の中判一眼レフカメラです。
今回組み合わせる「ZENZANON-PG 100mm F3.5」はGS-1の標準レンズ。
35mm判カメラでは100mmと聞けば中望遠ですが、大きな6×7判では約50mm相当の標準画角になります。
6×7判の大きなネガ。
交換レンズ。
交換式フィルムバック。
交換式ファインダー。
レンズシャッター。
ミラーアップ。
多重露光。
さらにAEプリズムファインダーを装着すれば絞り優先AEにも対応。
ZENZA BRONICA GS-1は、スタジオ撮影からポートレート、風景、商業写真まで幅広く対応する、本格的なプロフェッショナル中判システムです。
ZENZA BRONICA GS-1とは
GS-1は1983年に登場した、ブロニカの6×7判一眼レフシステムです。
メーカーの取扱説明書でも、ETRSやSQ-Aで培った技術をもとに開発した「軽量・コンパクトな6×7判一眼レフ」と説明されており、商業写真、報道、科学写真など幅広い用途を想定していました。
代表的な仕様は以下のとおりです。
- カメラ形式:6×7判レンズシャッター式一眼レフ
- 実画面サイズ:約55.6×69.0mm
- レンズマウント:Bronica GS専用4爪バヨネット
- 標準レンズ:ZENZANON-PG 100mm F3.5
- 標準レンズ構成:4群6枚
- 標準レンズ最短撮影距離:0.75m
- 標準レンズフィルター径:72mm
- シャッター:電子制御SEIKO #0レンズシャッター
- シャッター速度:16秒~1/500秒、B、T、A
- フラッシュ同調:全速~1/500秒
- フォーカス:マニュアル
- フィルムバック:交換式
- ファインダー:交換式
- フォーカシングスクリーン:交換式
- 多重露光:対応
- ミラーアップ:対応
- 電源:6V電池1個
- ボディ重量:約630g
- 100mmレンズ+GS120バック+ウエストレベルファインダー装着時:約1,830g
ボディ単体なら630gですが、実際に標準セットを組むと約1.83kg。
「軽量な6×7」とはいっても、
基準はあくまで6×7中判世界。
スマホ感覚の軽量ではありません。
6×7判という巨大なネガ
GS-1最大の魅力は、やはり6×7判です。
実画面サイズは約55.6×69mm。
35mmフィルムの24×36mmと比べると、フィルム面積は圧倒的に大きくなります。
大きなネガには、
細部を豊かに記録しやすい。
粒状感を抑えやすい。
滑らかな階調を得やすい。
大きくプリントしやすい。
といったメリットがあります。
特に人物や商品、風景などで、35mm判とは違う中判らしい余裕のある描写を楽しめます。
なぜ「6×7」は人気なのか
6×7判には、もうひとつ実用上の特徴があります。
画面比率がプリント用紙へ比較的近いことです。
メーカー自身もGS-1の55.6×69mmという画面を、写真用紙の比率に近い4:5比としてアピールしていました。
6×6判では正方形なので、一般的な長方形プリントにすると上下または左右を大きくトリミングする必要があります。
6×7なら最初から長方形。
広告写真やポートレートなど、プリントを前提とする仕事では扱いやすいフォーマットでした。
120フィルムなら10枚
6×7判GS120バックでは、120フィルム1本から10枚撮影できます。
220バックでは20枚です。
つまり、
645判
→ 15~16枚前後
6×6判
→ 12枚
6×7判
→ 10枚
と、フォーマットが大きくなるにつれて撮影枚数は減ります。
1本10枚。
現在のフィルム価格を考えると、一枚一枚のシャッターに妙な緊張感が発生します。
連写という概念を忘れさせてくれるカメラです。
フィルムバックを丸ごと交換できる
GS-1の大きな強みが交換式フィルムバックです。
撮影途中でもダークスライドを挿入すればバックを取り外せます。
たとえば、
カラー120
↓
バック交換
↓
モノクロ120
↓
またカラーへ戻る
といったことが可能です。
しかもフィルムバック側にはISO感度設定と露出補正ダイヤルがあり、測光ファインダーを使用するとその情報がカメラへ連動します。
複数のバックに違うフィルムを入れておけば、撮影現場で非常に素早く切り替えられます。
デジタルカメラで言えば、
センサーごと交換する
ような感覚です。
6×7だけではない
GS-1は6×7判カメラですが、交換バックによって6×6判や6×4.5判にも対応するシステムが用意されました。
GS-1は「6×7しか撮れない箱」ではなく、
1台のボディで複数フォーマットを使う
ことまで考えたシステムカメラです。
今日は6×7。
次は6×6。
フィルム節約なら645。
撮影目的に応じてフォーマットそのものを変更できます。
ただし各フォーマットには専用バックや構図確認用アクセサリーが必要になります。
ZENZANON-PG 100mm F3.5が標準レンズ
GS-1の標準レンズが、
ZENZANON-PG 100mm F3.5
です。
レンズ構成は4群6枚。
画角は48°。
最短撮影距離0.75m。
フィルター径72mm。
重量約630g。
全長約67.5mmです。
GS-1の取扱説明書そのものも、
GS-1+PG100mm F3.5+GS120バック
を標準構成として説明しています。
100mmなのに35mm判換算50mm
ここが中判初心者には面白いところです。
100mmという数字だけなら、
「ポートレート用中望遠?」
と思います。
しかし6×7判は35mm判よりフィルムが大きい。
そのため100mmでも画角は広くなります。
メーカー資料では、
35mm判換算50mm相当
とされています。
つまり、
35mm判+50mm
≒
6×7判+100mm
です。
GS-1+100mm F3.5は、いわば巨大な50mm標準カメラ。
スナップ、人物、風景、商品撮影まで幅広く使える組み合わせです。
F3.5でも中判では十分にボケる
開放F値はF3.5。
35mm判の感覚なら、
「F1.4でもF2でもないのか」
と思うかもしれません。
しかし6×7判では同じ画角を得るために焦点距離が長くなります。
標準画角なのに100mm。
そのためF3.5でも被写界深度は浅く、人物撮影では十分に大きな背景ボケを得られます。
中判の100mm F3.5は、35mm判の50mm F3.5とは撮影感覚がかなり違います。
最短撮影距離75cm
ZENZANON-PG 100mm F3.5の最短撮影距離は0.75m。
中判標準レンズとしては比較的寄りやすい仕様です。
人物だけでなく、
花。
料理。
商品。
小物。
などにもある程度近づけます。
さらにGSシステムには18mm・36mmのエクステンションチューブも用意され、より近接撮影へ対応できます。
「PG」はGS-1専用レンズシリーズ
GS-1で使われるのは、
ZENZANON-PG
シリーズです。
ブロニカには、
ETR系。
SQ系。
GS系。
など複数のシステムがあります。
だから、
ZENZANONなら何でも付く
わけではありません。
GS-1は専用のBronica GSマウントを採用しており、4爪式バヨネットです。
SQシリーズとはマウント形状も異なります。
中古でレンズを追加購入するときは、
「PG」
表記を確認しましょう。
PGレンズは50mmから500mmまで
GSシステムでは複数のZENZANON-PGレンズが用意されました。
広角50mmから500mm超望遠まで展開され、標準100mmのほか、65mm、110mm、150mm、200mm、250mmなどが存在します。
100mmはその中心。
重量やサイズもPGシリーズとしては比較的扱いやすく、
まずGS-1を使うなら100mm
という王道レンズです。
シャッターはレンズ側に入っている
GS-1は一眼レフですが、シャッターはカメラボディ内ではありません。
各ZENZANON-PGレンズ内部に、
SEIKO #0レンズシャッター
が組み込まれています。
普通の35mm一眼レフなら、
ボディ内
→ フォーカルプレーンシャッター
ですがGS-1は、
各レンズ
→ リーフシャッター内蔵
です。
交換レンズ一本一本がシャッター機構を持っています。
16秒から1/500秒
電子制御シャッター速度は、
16秒~1/500秒。
さらに、
B。
T。
そしてAE用のAポジションがあります。
最高速度1/500秒だけを見ると現代のカメラより遅く感じます。
しかしレンズシャッターには非常に大きなメリットがあります。
1/500秒でもフラッシュ同調
GS-1はX接点で、
全シャッター速度でフラッシュ同調可能。
最高1/500秒でも使えます。
フォーカルプレーンシャッター式中判カメラでは、フラッシュ同調速度が1/60秒や1/125秒に制限されることがあります。
しかしレンズシャッターなら高速側でも同調できます。
日中の人物撮影で、
背景を暗くする。
絞りを開ける。
フラッシュで人物を起こす。
といった撮影に有利です。
スタジオやポートレート用途でGS-1が強い理由のひとつです。
シャッターは電子制御
ここは中古購入で非常に重要です。
GS-1はレンズシャッターだからといって、
完全機械式カメラではありません。
SEIKO #0シャッターは電子制御。
さらにシャッターレリーズ自体も電磁式です。
メーカー取扱説明書でも、通常の電子シャッターと電磁レリーズは電池なしでは動作しないと明記されています。
使用電池は6V。
取扱説明書では544/PX28系銀電池、またはA544/4LR44系アルカリ電池が指定されています。
電池切れでも完全死亡ではない
ただし面白い非常手段があります。
説明書によれば、電池がなく通常のシャッターが動作しなくなった場合でも、
ミラーをアップ
↓
特定操作
↓
機械制御1/500秒
でシャッターを切ることができます。
つまり完全に何も撮れなくなるわけではありません。
とはいえ実用上、
GS-1は電池前提のカメラ
と考えたほうがよいでしょう。
16秒から1/500秒まで自由に使いたいなら電源が必要です。
T露光では電池を消費しない
長時間露光ではTポジションも用意されています。
メーカー説明書によれば、T露光ではシャッターを開いた状態で電池を消費しません。
一方Bではシャッターボタンを押している間、電力を消費します。
そのため1分を超えるような長時間露光では、メーカーもTの使用を推奨しています。
夜景や長時間露光をするなら覚えておきたいポイントです。
ファインダーを交換できる
GS-1はファインダーも交換できます。
ウエストレベル。
プリズム。
測光機能付きプリズム。
などを撮影スタイルに応じて選べます。
ファインダーを交換しても、フォーカシングスクリーン上で見える範囲は実画面の約94%です。
ウエストレベルなら中判らしい上から覗く撮影。
プリズムなら35mm一眼レフに近いアイレベル撮影。
同じボディでも使い方が大きく変わります。
AE Prism Finder Gで絞り優先AE
さらにAE Prism Finder Gを装着すると、GS-1はTTL測光による絞り優先AEカメラになります。
撮影者が絞りを決める。
↓
ファインダーがTTL測光。
↓
カメラがシャッター速度を決定。
という使い方です。
完全マニュアルのスタジオ中判だけではなく、
AE付き6×7一眼レフ
として使えるわけです。
フィルムバックのISO設定までAEへ連動
GS-1の凝っているところがここです。
ISO設定はボディではなく、
フィルムバック側
にあります。
たとえば、
バックA
→ ISO100カラーネガ
バックB
→ ISO400モノクロ
としておく。
バックを交換すると、そのバックのISO情報が測光ファインダーへ伝わります。
つまりフィルムバック交換のたびにISOを設定し直す必要がありません。
プロの撮影現場をかなり真面目に考えた仕組みです。
ミラーアップを搭載
6×7判一眼レフには巨大なミラーがあります。
シャッターを切ると、
バコン!
とミラーが跳ね上がります。
当然、振動も発生します。
そこでGS-1にはミラーアップ機構が搭載されています。
三脚へ固定。
構図とピントを決定。
ミラーアップ。
振動が収まる。
シャッター。
と操作すれば、風景、建築、商品撮影などでカメラブレを抑えられます。
多重露光も可能
ボディには多重露光レバーもあります。
これを切り替えることで、フィルムを送らず同じコマへ複数回露光できます。
二重写し。
合成表現。
特殊撮影。
などをフィルム上で直接行えます。
デジタルならPhotoshopで数秒ですが、
フィルム上で一発勝負。
失敗すると1コマ終了です。
フィルムなしでは普通にシャッターを試せない
これも中古GS-1をチェックするとき重要です。
GS-1は正常状態では、
フィルムが入っていないとシャッターをコッキングできません。
しかし多重露光レバーを使用すれば、フィルムなしでもシャッターをチャージして動作確認できます。メーカー説明書でも、この方法をカメラ操作やフラッシュテストに利用できるとしています。
中古店で、
「巻けない!壊れてる!」
となる前に、
多重露光モードを確認。
GS-1特有のチェックポイントです。
ダークスライドが刺さっているとシャッターが切れない
フィルムバック式中判ではおなじみの、
ダークスライド。
バック交換時にフィルム面へ光が入らないよう遮光する板です。
GS-1ではダークスライドが挿入されたままだとシャッターを切れません。
これは故障防止のインターロック。
撮影しようとして、
押す。
↓
何も起こらない。
↓
「壊れた!」
↓
ダークスライド刺さってます。
中判あるあるです。
レンズ交換にも作法がある
GS-1のPGレンズは、何も考えずに着脱してはいけません。
メーカー説明書では、
ボディとレンズの両方がコッキング状態になっていること
がレンズ交換の条件とされています。
状態が合っていないまま無理に取り付けると、シャッター連動機構のトラブルにつながります。
中古でレンズ単体を購入する場合も、
レンズ側コッキングピンの位置
を確認しましょう。
ZENZANON-PG 100mm F3.5の中古チェック
100mm F3.5は光学系だけを見るレンズではありません。
内部にシャッターが入っています。
したがって中古では、
レンズのカビ。
クモリ。
拭き傷。
バルサム劣化。
絞り羽根。
絞り油。
フォーカスリング。
だけでなく、
レンズシャッターの動作
まで重要です。
16秒。
8秒。
1秒。
1/30秒。
1/500秒。
などでシャッター速度が変化するか確認したいところです。
低速シャッターは特に確認
古いレンズシャッターでは低速側が粘ることがあります。
ただしGS-1は電子制御なので、完全機械式Copalシャッターとは故障原因が同じとは限りません。
レンズ。
電子接点。
ボディ。
電池。
制御回路。
これらが連携して初めて正常に作動します。
そのため100mmレンズだけを見て、
「シャッター不良だからレンズ故障」
と即断しないほうがよいでしょう。
別ボディ・別レンズがあればクロステストするのが理想です。
電子接点を確認
GS-1とPGレンズは電子的にシャッター情報をやり取りします。
マウント部の接点が汚れていると動作不良につながる場合があります。
中古では、
接点の腐食。
汚れ。
曲がり。
マウントのガタ。
なども確認しましょう。
40年以上前の電子中判システムなので、単純な「ガラスの状態」だけでは判断できません。
電池室の液漏れも重要
ボディには6V電池を使用します。
長期間入れっぱなしにされた個体では液漏れが発生している可能性があります。
メーカー説明書でも長期保管時は電池を抜き、液漏れや腐食を避けるよう注意しています。
中古では、
電池蓋を開ける。
端子を見る。
白や緑の腐食がないか。
液漏れ跡がないか。
を必ず確認したいところです。
フィルムバックの遮光もチェック
交換式フィルムバックで重要なのが、
遮光材。
バックとボディの接合部やダークスライド周辺から光が入ると、せっかくの6×7ネガが光漏れします。
外観がきれいでも、
モルト劣化。
変形。
ダークスライド周辺の遮光不良。
などがある場合があります。
可能なら実写済みのバックを選びたいところです。
フィルムバックごとに状態差がある
GS-1ではボディが一台でもバックを何個も使えます。
これはメリットですが、中古では、
バックごとにコンディションが違う
ということでもあります。
バックAは正常。
バックBは光漏れ。
バックCは巻き上げ不良。
ということもあり得ます。
中古セットを購入した場合は、バックごとに一本ずつ試写するのが確実です。
ファインダーの状態も確認
ウエストレベルファインダーでは、
フォーカシングスクリーン。
ルーペ。
遮光フード。
プリズムファインダーなら、
プリズム腐食。
クモリ。
カビ。
測光。
LED表示。
などを確認します。
AEプリズムではファインダー自体が露出制御システムの一部になるため、単なる覗き窓ではありません。
交換スクリーンも存在する
GS-1ではフォーカシングスクリーンも交換式です。
被写体や撮影目的によって、
マット。
方眼。
スプリット。
マイクロプリズム。
などを使い分けることができます。
スタジオ撮影では水平・垂直を取りやすいグリッド系。
人物ならピント合わせしやすいスクリーン。
といった選択が可能です。
このあたりも完全なシステムカメラです。
100mm F3.5はGS-1の基準になる一本
中古でGS-1を始めるなら、やはりZENZANON-PG 100mm F3.5が分かりやすいでしょう。
6×7判で50mm相当。
F3.5。
最短75cm。
72mmフィルター。
重量630g。
極端な広角でも望遠でもありません。
まず100mmで撮る。
その後、
もっと広く
→ 65mm、50mm
人物を大きく
→ 150mm、200mm
接写
→ 110mm Macro
へ広げる。
システムを構築するときの基準レンズです。
ポートレートとの相性も良い
標準画角の100mmでも、6×7判ならフィルム面積が大きいため背景を大きくぼかした撮影が可能です。
さらに150mm F4などへ交換すれば、本格的な中望遠ポートレートシステムになります。
6×7ネガの滑らかな階調。
レンズシャッターによる高速フラッシュ同調。
交換式フィルムバック。
AEプリズム。
この組み合わせはスタジオ人物撮影と非常に相性が良い構成です。
Mamiya RB67/RZ67とは方向性が違う
6×7一眼レフといえばMamiya RB67やRZ67も有名です。
これらはベローズフォーカシングや回転式バックなどを持ち、スタジオ撮影で圧倒的な存在感があります。
一方GS-1は、
各レンズにヘリコイド。
一般的な一眼レフに近い操作。
比較的小型軽量。
という方向へ設計されています。
メーカー自身も、35mm一眼レフに近い汎用性を6×7判で実現することを狙っていました。
RB/RZ=スタジオ機材感
に対して、
GS-1=巨大な普通の一眼レフ感
という違いがあります。
Pentax 67とも違う
Pentax 67は35mm一眼レフを巨大化したような一体型デザインが特徴です。
交換レンズは豊富ですが、フィルムバックは交換できません。
GS-1では、
レンズ。
ファインダー。
スクリーン。
フィルムバック。
をそれぞれ交換できます。
つまりGS-1のほうがモジュール式。
撮影途中でフィルム種類まで変更できるのが大きな違いです。
SQシリーズとも別物
ブロニカには有名なSQシリーズがあります。
SQは6×6判。
GS-1は6×7判。
似た形をしていますが別システムです。
GS-1には専用PGレンズ。
SQにはPS/S系レンズなどが使われます。
マウントも同じではありません。
中古で、
「ブロニカ用ZENZANONだから付くだろう」
は危険。
ETR。
SQ。
GS。
それぞれ区別しましょう。
中古では「一式」で動作を見る
GS-1はモジュラー式なので、
ボディだけ正常。
レンズだけ正常。
バックだけ正常。
では撮影できません。
実際には、
ボディ+レンズ+バック+電池
が連携して動きます。
そのため中古では、可能なら組み上げた状態で、
フィルム巻き上げ。
シャッターチャージ。
ミラー。
レンズシャッター。
絞り。
バック連動。
ダークスライドインターロック。
を確認したいところです。
GS-1は、
部品単体よりシステム全体で診断するカメラ
です。
現代でGS-1を使う意味
現在ならデジタル中判があります。
高画素フルサイズカメラもあります。
それでもGS-1には、デジタルとはまったく違う撮影体験があります。
120フィルムをバックへ装填する。
100mm F3.5を付ける。
ウエストレベルファインダーを開く。
巨大なスクリーンを見る。
ピントを合わせる。
露出を決める。
ミラーが上がる。
レンズシャッターが切れる。
巻き上げる。
残り9枚。
一枚を撮ること自体がイベントになります。
まとめ
ZENZA BRONICA GS-1は、1983年に登場した6×7判レンズシャッター式中判一眼レフです。
実画面サイズ約55.6×69mmの大型ネガを使いながら、
交換レンズ。
交換式フィルムバック。
交換式ファインダー。
交換式フォーカシングスクリーン。
多重露光。
ミラーアップ。
AEプリズム対応。
という、本格的なシステム性を備えています。
そしてGS-1の標準レンズが、
ZENZANON-PG 100mm F3.5。
4群6枚。
画角48°。
最短撮影距離0.75m。
フィルター径72mm。
重量約630g。
35mm判換算では50mm相当という、まさに標準レンズです。
さらにレンズ内部には電子制御SEIKO #0シャッターを搭載。
16秒から1/500秒まで制御でき、最高1/500秒までフラッシュ同調可能です。
一方、中古では注意点も多くあります。
電池がなければ通常の電子シャッターは動きません。
レンズにもシャッター機構があります。
ボディとレンズは正しいコッキング状態で交換する必要があります。
ダークスライドが入ったままではシャッターが切れません。
フィルムなしで動作確認するときは多重露光モードを利用します。
つまりGS-1は、
単純な機械式中判ではありません。
1980年代の電子技術を使って、6×7判を本格的なシステム一眼レフとして完成させたカメラです。
Mamiya RB/RZのようなスタジオ機とも違う。
Pentax 67のような一体型大型一眼レフとも違う。
6×6のBronica SQとも違う。
「6×7判を、交換バックまで備えた35mm一眼レフ感覚のシステムカメラへ。」
その答えがZENZA BRONICA GS-1です。
そしてZENZANON-PG 100mm F3.5は、その巨大なシステムの中心に置かれた標準レンズ。
100mmなのに標準。1本630gなのに標準。ボディ一式1.8kgでも“軽量6×7”。
中判の世界へ入ると、すべての物差しがおかしくなる。
ZENZA BRONICA GS-1+ZENZANON-PG 100mm F3.5は、そんな6×7中判システムの魅力を存分に味わえる、本格派の組み合わせです。









